水上 一弘 Kazuhiro Mizukami

水上 一弘 Kazuhiro Mizukami (M.D.)

大分大学医学部感染予防医学講座 研究協力者
     卒後臨床研修センター 准教授

 アニサキス症は、推計では年間約7000例も発症するとされる重要な寄生虫性疾患である。通常アニサキス症とは、幼線虫が胃や腸に穿入し激しい腹痛を引き起こす劇症型アニサキス症を指すが、近年検診目的で上部消化管内視鏡検査を受ける国民が増加し、それに伴って無症状で偶発的に発見される無症候型アニサキス感染者の発見が増加している。我々は、前回の基盤研究で、劇症型と無症候型を規定する因子は、アレルギー反応によるものである可能性を示してきた。今回我々は、劇症型アニサキス症患者と無症候型アニサキス感染者から得られたアニサキスの種類の解析に加え、その種類によるアレルギー誘導能や感染経路の同定、アニサキス虫体における劇症化因子の同定を行い、実際の患者血清を用いて、その劇症化因子を検証し、劇症化のリスク管理を行える新たなシステムを構築していく。


研究テーマ
 1. 劇症型アニサキス症における発症要因・メカニズムの解明とリスク管理の構築に関する研究

研究のキーワード
 アニサキス、内視鏡検査、PCR-RFLP法

学会活動
 1. 日本寄生虫学会
 2. 日本内科学会 総合内科専門医
 3. 日本消化器病学会 消化器病専門医 九州支部評議員
 4. 日本消化器内視鏡学会 内視鏡指導医 学術評議員
 5.
日本消化管学会 胃腸科専指導医
 6. 日本カプセル内視鏡学会 カプセル内視鏡指導医
 7. 日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
 8. 日本胆道学会、日本膵臓学会、日本小腸学会、日本大腸検査学会、日本潰瘍学会、日本ヘリコバクター学会

経歴
 2000年 大分医科大学医学部医学科卒業
 2001年 大分医科大学第2内科 入局
 2002年 大分市医師会立アルメイダ病院 内科
 2003年 宇佐高田医師会病院 消化器内科
 2003年 高田中央病院 内科 
 2004年 健康保険南海病院 消化器内科
 2006年 大分市医師会立アルメイダ病院 消化器内科
 2008年 大分大学医学部 消化器内科 医員
 2010年 大分大学医学部 消化器内科 助教
 2017年 大分大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 准教授


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