佐知 望美 Nozomi Sachi

佐知 望美 Nozomi Sachi

大分大学医学部感染予防医学講座 技術職員

発生工学の技術を応用し、遺伝子改変動物モデルの作製を目指しています。特に、近年注目されているCRISPR/Cas9システムを応用してノックアウトマウス(遺伝子欠損マウス)を作製しています。研究内容は、炎症シグナルによるケモカインの誘導機構の解明とケモカインの病態への関与について研究を進めています。炎症を惹起するシグナル伝達分子TRAF6により免疫細胞の遊走を制御するケモカインと呼ばれる分子が誘導されます。自己免疫疾患の発症に重要なヘルパーT細胞として知られるTh17細胞とTreg細胞の遊走を制御するケモカインCCL20とその受容体CCR6のノックアウトマウスを作製し、腸炎や脳脊髄炎を解析しています。また、TRAF6シグナルによって誘導されるケモカインの探索も行ない、新たなケモカインが見つかっています。


研究テーマ
 1. ケモカインCCL20、ケモカイン受容体CCR6の炎症病態における役割の解明

研究のキーワード
 ケモカイン、CRISPR/Cas、ノックアウトマウス

学会活動
 1. 日本分子生物学会
 2. 日本インターフェロン・サイトカイン学会

学会発表
12016年5月 日本インターフェロン・サイトカイン学会(長崎大学)

経歴
 2008年 長崎大学工学部応用化学科卒
 2010年 長崎大学生産科学研究科物質工学専攻(修士課程修了)
 2010年4月〜 大分大学医学部技術補佐員
 2012年5月〜 九州大学病院別府病院技術補佐員 
 2013年5月〜 大分大学医学部技術補佐員
 2016年4月〜 大分大学全学研究推進機構技術補佐員
 2016年4月〜 大分大学医学部感染予防医学講座研究生
 2019年1月〜 大分大学医学部感染予防医学講座技術職員

コメント
 佐知です。マウスと仲良くなります。