園田 光 Akira Sonoda

園田 光 Akira Sonoda (M.D.)

大分大学医学部感染予防医学講座 大学院生

 炎症性腸疾患の病態は不明な点が多いが、近年腸内細菌と腸炎の関連が盛んに研究されており、これをターゲットとした治療法も開発されている。Secretory leukocyte protease inhibitor (SLPI)は、肺、涙腺、性腺、皮膚等において分泌され、プロテアーゼを阻害する事によって組織損傷に対して保護作用を示すと考えられている低分子量タンパク質である。マクロファージにおいて、SLPIはグラム陰性菌の構成成分であるLPS刺激によって誘導され、TLRから始まる一連の自然免疫の活性化調節に関与している可能性が示唆されているが、腸管における作用は不明な点が多い。本研究では、SLPIを誘導する細菌、その誘導経路、腸炎保護作用を検討する。


研究テーマ
 1. 炎症性腸疾患における抗生物質、腸内細菌および抗菌ペプチドの機能解析に関する研究

研究のキーワード
 抗生物質、抗菌ペプチド、腸炎、SLPI、遺伝子組換えマウス

学会活動
 1. 日本分子生物学会
 2. 日本内科学会 認定内科医
 3. 日本消化器病学会 専門医
 4. 日本消化器内視鏡学会 専門医
 5.
日本消化管学会 胃腸科専門医
 6. 日本カプセル内視鏡学会 認定医
 7. 日本プライマリケア連合学会 認定医

経歴
 2007年 産業医科大学医学部医学科卒業
 2007年 九州大学病院 初期臨床研修医
 2008年 広島赤十字・原爆病院 初期臨床研修医
 2009年 大分大学医学部附属病院 消化器内科
 2010年 宇佐高田医師会病院 消化器内科 
 2011年 社会保険中央総合病院(現:東京山手メディカルセンター) 内科・炎症性腸疾患センター
 2013年 大分大学医学部附属病院 消化器内科
 2014年 大分大学医学部感染予防医学講座大学院

コメント
 研究が炎症性腸疾患の病態解明と治療の進歩に少しでも貢献できればと思っています。