大分大学医学部微生物学講座主催 フィリピン世界狂犬病デイTikTokビデオコンテスト

狂犬病対策では、住民の行動変容や感染対策へ積極的な関りが非常に大切です。若者は、住民への啓発にあたり重要なターゲットですが、これまでのフィリピンでの狂犬病対策では積極的に介入されてきませんでした。フィリピンでは若年層のSNS(Facebook, TikTok)の普及率は非常に高く、住民への啓発用のツールとしては、非常に有用であると考えられます。

今回、2021年9月29日の世界狂犬病デイのイベントの一環として、医学部微生物学講座(西園晃研究室)がSATREPS事業(地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム)において包括的狂犬病対策を実施しているフィリピン・ブラカン州で、おもに若年層をターゲットとした狂犬病啓発TikTokビデオコンテストを開催することとしました。

この活動では西園晃教授や齊藤信夫講師に加え、本学医学部医学科の学生である轟木亮太君が中心となり、日本熱帯医学会学生部会の有志メンバーと共に、学生ならでは観点での企画立案や、サンプル動画の作成をおこないました。(https://www.facebook.com/RabiesFreeBulacan2021)。

9月1日より、ブラカン州の住民参加型の動画コンテスを開始しています。上位に選ばれた動画は、今後の狂犬病の住民啓発のため、フィリピン狂犬病対策委員会で活用される予定です。また、本イベントにはフィリピンで絶大な人気を誇る日本人インフルエンサーであるFumiya氏にも協力して頂いています。