令和5年度大分大学医学部合同慰霊祭

10月17日(火)、澄み渡る秋晴れの中、令和5年度大分大学医学部合同慰霊祭が挙行されました。3年間人数制限された中、今年度は通常通り執り行うことが出来、たくさんのみなさまと共に、令和4年10月1日から令和5年9月30日までに医学部に御献体いただいた37名の方々と病理解剖をさせていただいた10名の方々の御霊に祈りを捧げました。

大分大学医学部合同慰霊祭は、御献体いただいた方々と病理解剖をさせていただいた方々の崇高なる御遺志に対し、感謝と哀悼の意を捧げるためのものです。毎年1回、10月中旬~下旬に開催しています。

今年の慰霊祭には、献体者の御遺族と篤志団体である白菊会会員、本学教職員、医学部学生、福祉健康科学部学生が参 列しました。また、来賓として、保明白菊会会長、稲吉白菊会副会長、植山大分県医師会副会長、河野大分大学医学部後援会会長にご列席いただきました。

式は、参列者全員の黙とうで始まり、御尊名奉読の後、猪股医学部長と保明白菊会会長から追悼のことばがありました。

続いて学生代表の医学科2年貴田愛里紗さんから「ご遺体に自分の手で触れることで、座学や資料からでは到底得られないことを多く学べたこと、ご遺体ごとに特徴が異なることや傷あとや手術あとを見ることで、目の前におられる方が自分達と同じようにそれぞれの人生を生き、生を全うしてこられたということをひしひしと感じたこと、献体に協力してくださったご本人とご遺族の方々への感謝を忘れず、皆さまに恥じることのない立派な医師になれるよう、実習で得られた経験を十分に生かしつつ、これからの学習に励んでいきます」との感謝のことばが述べられました。

参列者全員が祭壇に祈りと献花を捧げ、式は厳かに終了しました。

慰霊祭
令和5年度大分大学医学部合同慰霊祭