従来の大学におけるがんの教育は、各専門領域を中心として断片的になされてきたために、包括的にがん医療を実践できる医療人が育つ環境の整備が十分ではありませんでした。そのため今回、九州大学を中心として、九州12大学(九州大学、久留米大学、産業医科大学、福岡大学、福岡県立大学、佐賀大学、長崎大学、熊本大学、大分大学、宮崎大学、鹿児島大学、琉球大学)と31がん診療拠点病院、緩和ケア専門病院がネットワーク(九州がんプロ養成基盤推進協議会)を構築し、行政や医師会と連携して九州全域にがんの医療、情報収集、教育、研究を展開する「九州がんプロ養成基盤推進プラン」を作成し、平成19年本プログラムが国に採択されました。
 本プランの特徴は、各大学が各々のコーディネーターを中心に各地区の情勢に見合った独自の教育プログラムを実施して、がん医療に関する専門的な知識及び技能を有する医師及びその他の医療従事者(薬剤師、看護師、医学物理士・放射線治療品質管理士、細胞検査士)を養成するとともに、九州地区における質の高いがん医療の均てん化を図るために、九州を一つの医療圏として優秀な教員の交流や科目の共有により、より効果的かつ効率的な教育を実現し、地域全体でがん医療専門職の養成をすることです。

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