News 2017

 ◆ 新5年生 白衣授与式が行われました

                                             2017年03月31日
● 新5年生 白衣授与式が行われました。

 医学科4年生の終わりに受験したCBT(Computer Based Testing)とOSCE (Objective Structured Clinical Examination)に無事合格した新5年生は、いよいよ臨床研修に臨みます。大分大学医学部では、医学部の学生(5年生)が卒前の臨床研修であるクリニカルクラークシップ(clinical clerkship)を開始するにあたり、白衣授与式を行ない医師を目指すものとしての自覚を促します。白衣授与式では一人一人に白衣が授与され、学生は気持ちを引き締めてclinical clerkshipに臨みます。
 3月31日に平成29年度の白衣授与式が臨床大講義室で行われました。式では、守山医学部長、津村病院長からの挨拶の後、教員から学生一人一人に白衣が授与され、全員がその場で真新しい白衣に袖を通しました。 学生代表の宣誓の後、同窓会である玉樹会の会長の高倉健(たかくら たけし)先生にご講演いただき、学生への激励のお言葉を賜りました。高倉先生のお話で印象に残ったのは、先生が大切にしている3つの心です。「感謝の心」「思いやりの心」そして「自立の心」です。「感謝の心」は、家族や自分を取りまく様々な人々、さらには先人の知恵や考え方などの社会全体の支えがあってこそ、自分が生かされているという恩顧の礼。「思いやりの心」は、人間や社会の営みをしっかり把握するためのまっすぐな眼差しで物事を見つめ、他者の喜びや悲しみに共感しながら掘り下げて推し量れる心。「自立の心」は、自らが見出すテーマに基づき生き方や取り組み方を課題として明らかにし、困難に立ち向かい、やり遂げる意志を持続させる心。これは、中津市出身の法学者で、モラロジー(道徳科学)の提唱者として知られる廣池 千九郎(ひろいけ ちくろう、1866年(慶応2年) - 1938年)の言葉だそうです。
  5年生には、clinical clerkshipに臨むことができる「感謝の心」、患者さんを思う「思いやりの心」、そして医師を目指す「自立の心」を大切に臨床研修に取り組んでいただきたいと思います。