News 2017

 ◆ 特別講義・大学院セミナー

                                             2017年04月21日
● 山本教授の医学科特別講義・大学院セミナー

   4月21日(金)に大阪大学微生物病研究所の山本雅裕教授をお迎えして、医学科3年生を対象とした寄生虫学特別講義と大学院博士課程を対象とした大学院セミナーを開きました。
   山本先生の特別講義は今年で3回目です。山本先生は大変お若く、ご出身も大分ということもあって、学生たちにとっては大変親しみやすく、また、講義の内容もトキソプラズマの最新の分子生物学的解析結果を非常にわかりやすい形でご説明いただいたので、最後まで学生たちは耳を傾けていました。トキソプラズマが巧妙に宿主を操るしたたかさとそれに対抗する我々宿主の免疫システムの緻密さとの間にある絶妙な駆け引きとその裏にある分子機構に触れることができ、知的好奇心が満たされる2時間でした。

  特別講義の後は、大学院実践セミナーにて最新の実験手法の一つであるCRISPR/Cas9システムを応用した遺伝子改変マウスの作製技術を紹介していただきました。さらに、実際の実験室でマウス受精卵への遺伝子導入法のデモをご披露していただきました。マイクロインジェクションで用いる細いガラス管の作製からマニピュレーターの設定、操作まで実践していただきました。これまでうちでやっている方法との微妙な違いが浮き彫りになり、大変役立つセミナーをしていただきました。
大学院実践セミナーの様子 狭い会場に大勢が聴講に来ました。
ガラス管を加工してインジェクション用ニードルを作製   マイクロマニピュレーターを設定 ピエゾを使用
システムの概要を説明する山本教授
実際のマウス受精卵にDNAを注入する様子をデモする山本教授
夜は地元の旨いもんを山本教授と一緒に