News 2017

 ◆ 説明会

                                             
● JST ライフサイエンス新技術説明会に参加しました     詳しくは >>>
   日時:2017年7月25日(火)
   会場:科学技術振興機構(JST)東京本部別館1Fホール(東京・市ヶ谷)

 

      2017年07月25日




 JST ライフサイエンス新技術説明会に参加し、我々が研究を進めているZIKAウイルス感染症治療用医薬組成物について説明しました。新技術説明会は、大学、高等専門学校、国立研究開発法人等の公的研究機関から生まれた研究成果(特許)の実用化(技術移転)を目的に、新技術や産学連携に関心のある企業関係者に向けて、研究者(=発明者)自らが直接プレゼンする特許の説明会です。我々の紹介した新技術は以下の内容です。また、この技術は、知財権を申請しています。

  発明の名称:ジカウイルス感染症治療用 医薬組成物
出願番号: 特願2016-211655
出願人:  国立大学法人 大分大学
発明者:  小林隆志、神山長慶、相馬颯介、飛彈野真也

 

【新技術の概要】
  ジカ熱に対するワクチンや治療薬は現在のところ存在しない。我々は STAT1欠損マウスがジカウイルス感染モデルマウスになることを新たに発見し、既存のC型肝炎治療薬リバビリンが細胞および生体レベルでジカウイルスの増殖抑制効果を持つことを見出した。以上より、リバビリンがジカ熱の予防や治療に応用できる可能性が示唆される。

【従来技術・競合技術との比較】
  従来の解熱剤や鎮痛剤による対症療法に比べ、リバビリンによる治療では早期に体内からウイルスを排除できる。これは患者の苦痛を緩和できるのみでなく、他者への感染拡大を予防できる点で非常に効果的である。

【新技術の特徴】
 ・安全性が既に確認されている
 ・比較的安価なため発展途上国への普及が見込める

【想定される用途】
 ・ジカ熱感染に対する予防的投与
 ・ジカ熱感染に対する治療的投与