News 2020

 ◆ Thai訪問(Chulalongkorn University、Mahidol University、Mahasarakham University)

2020年2月17日-25日

  2月17日〜25日にかけて小林がThaiを訪問しました。Mahidol大学は、本学の大学間協定校で学生交流も盛んです。また、Chulalongkorn大学の医学部および理学部は、本学医学部と学部間協定を結んでいます。特に、昨年結ばれたChulalongkorn大学理学部との協定は、これまで我々とPalaga博士(タナパット先生)との学術交流が発展して結ばれました。昨年末にPalaga博士とVirakul博士(シタ先生)を大分大学にお招きしてセミナーを開催しましたが、今回は、私が両大学の理学部にお邪魔してセミナーを行い学術交流を深めました。
  また、今後、Chulalongkorn大学との学術交流を大学間協定へ発展させるために、内田智久先生とPalaga博士と打合わせを行いました。さらに、現在、Mahasarakham大学から当研究室に2名の国費留学生(Faiさん、Eveさん)を受け入れいますが、こちらとも大学間協定を結ぶべく獣医学部のSrinontong博士と打合せを行いました。

 セミナーでは、ジカ熱を引き起こすジカウイルスの感染免疫に関する我々の最近の知見について紹介しました。ジカ熱は2016年のリオ五輪の前年にブラジルで大流行し、新生児に小頭症を引き起こすことで社会問題になりました。また、プエルト・リコではこの感染とギランバレー症候群との関連が報告されました。ウイルス感染による免疫の暴走が人体を攻撃することが示唆されます。チュラロンコン大学では医学部微生物学部門と理学部微生物学部門の合同セミナーで発表しました。折しも、中国の武漢で新型のコロナウイル感染がパンデミックを起こし、世界中に広がりつつある中、この感染症の予防対策を担当するタイの先生方とお話することができました。奇しくも今年は東京でオリンピックが開催されますが、この感染爆発が気になります。

 セミナーのポスター   左からタナパット先生、小林、内田先生、シタ先生

 夜に、タナパット先生、シタ先生と会食しました。ビクトリアモニュメント駅の近くにあるジャズバー「SAXPHONE」に連れて行っていただきました。タイでジャズはあまりポピュラーではないそうですが、クオリティの高い演奏を聴きながら、ピリ辛のタイ料理をいただきました。

 マヒドン大学理学部病態生物学部門にはNakornpakdee博士(リン先生)にご招待いただきました。リン先生は、2018年にバンコクで開かれたFIMSAでお会いしてから1年3ヶ月ぶりの再開です。部門長のSuwannalert博士にご挨拶させていただく機会をいただきました。博士は、熊本大学に留学したご経験があるとのことで親しみがわきました。


 マッハサラカーム大学との大学間協定を視野に入れ、今後、益々学術交流を進めるため、Srinontong博士(ピヤラット先生)と打合せを行いました。打ち合わせの後、ピヤラット先生のファミリーとご友人とバンコク郊外(ノンタブリー県)で会食をしました。チャオプラヤ川沿いのお寺と公園を散歩してとてもリラックスした午後でした。
ノンタブリー県のチャオプラヤ川沿いのお寺と公園
気持ちいい快晴!
日本の協力で作られた地下鉄には
マスク姿の乗客がたくさん!