News 2023

 ◆ Bangladesh訪問(icddr,b)
 ◆ Thai訪問(Chulalongkorn University、Mahidol University、Mahasarakham University)

2023年3月3日-14日

  3月3日〜14日にBangladeshおよびThaiを訪問しました。

 バングラデシュの国際下痢症疾患研究センター(icddr,b)のDr.Dinesh Mondalに最後に会ったのは2019年2月のことでした。実に4年ぶりの再会です。前回8月にタイへ訪問した時は、福岡空港からバンコクへの直行便がなかったので不便でしたが、今回は福岡からの直行便が再開していたので助かりました。しかし、まだ全てのフライトが再開したわけではないので移動に少し時間がかかりました。DhakaへはタイのBangkokを経由して移動します。空港のカウンターでワクチン接種証明を提示しましたが、両国とも入国には特に厳しい制限はありませんでした。前回、日本への帰国の際、検査(搭乗前72時間以内のPCR検査)が必要でしたが、今回はそれもなくなったので随分楽になりました。

 icddr,bではDr. Dineshおよびその他の研究員と研究の打ち合わせ、情報交換を行いました。また、セミナーを開催し、研究成果を披露し意見などをいただくことができました。

 昨年、タイのマッハサラカム大学(MSU)との大学間協定が締結されたので、今回、MSUのPiyarat Srinontong博士とお会いして、具体的な交換留学の進め方を検討しました。

 また、タイのチュラロンコン大学(CU)とは現在大学間のMOU締結を進めていますが、それに伴い、CU医学部のNattiya Hirankarn教授から大学院医学系研究科のダブルディグリープログラムの実施について検討したいというご要望を受け、具体的な打ち合わせを行いました。

 令和元年に学部間協定を結んだCU理学部のTanapat Palaga教授とは、これまで定期的にジョイントセミナーを行い学術交流を深めてきました。前回は、12月に大分大学にてジョイントセミナーを実施しましたが、今回はCU理学部微生物学教室にて行いました。大分大学からは、私と分子病理学の内田智久先生が発表し、CUからはポスドク2名が発表しました。そして、Tanapat Palaga教授と共同研究の打ち合わせを行いました。

 大学間協定を結んでいるマヒドン大学(MU)理学部病理生物学部門も3年ぶりにお邪魔しました。Yaowarin Nakornpakdee博士に最後に会ったのが2020年2月、ちょうど新型コロナウイルスが世界中に広がり始めた頃でした。コロナ禍で随分海外との学術交流が絶たれていたんだなと改めて痛感しました。部門長のNiwat Kawanrangsan博士にご挨拶する機会をいただき、共同研究の打ち合わせの後は、理学部教員・ 学生を対象に学術セミナーを開催して私と内田智久先生が発表の機会をいただきました。

 マヒドン大学(MU)シリラート病院医学部国際交流課にてYanisa Chuangcham氏と交換留学生受け入れについて話し合いました。今年の4月に大分大学に短期留学を予定している医学科2年生の学生Atsuki MatsuzawさんとNath Wareewanichくんにお会いしました。また、昨年6月に当講座に研究室配属した Darinornさん(Deedeeさん)も来てくれました。


国際下痢症疾患研究センター(icddr,b)

Chulalongkorn大学理学部

Mahidol大学理学部

Mahidol大学医学部Siriraj病院
icddr,bとの学術交流 

 Dr. Dineshとのセミナーを開催しました(左)。私はこれまでの共同研究の成果を発表。また、彼の教室員の研究紹介もしていただきました。DD-PCRを用いた感染症の診断法の確立に関する研究は大変興味深いものでした。
Dr. Dinesh Mondal(左1番)とDr. Zhahirul Islum(左2番)と情報交換を行いました(中央)。
また、多くの研究所員と意見交換をさせていただきました(右)。
その他にも、icddr,bの動物実験施設を見学させていただきました。バングラディシュで唯一のNIH基準をクリアしている施設だそうで、国内の研究者や海外の製薬会社などが利用しているとのこと。
 

Mahasarakham大学との学術交流 

 Mahasarakham 大学(MSU)との大学間協定が昨年に締結され、これまで以上に学術交流が活発になることが期待されます。Piyarat Srinontong博士と当講座の卒業生のBenjawan Saechue博士にバンコクでお会いして、今後の交換留学の推進について打ち合わせを行いました。私としては優秀な大学院生を受け入れたいのですが、とりあえず、MSU獣医学部の学部学生の短期留学生を大分大学に受け入れる方向で話がまとまりました。また、共同研究の計画なども話し合うことができました。

Chulalongkorn大学との学術交流  

 CU医学部のNattiya Hirankarn教授との大学院医学系研究科のダブルディグリープログラムに関する打ち合わせ(左)。理学部Tanapat Palaga教授とのジョイントセミナー(右)。
   →プログラム

Mahidol大学との学術交流 

 3年ぶりのマヒドン大学(MU)理学部病理生物学部門への訪問。Yaowarin Nakornpakdee博士、部門長のNiwat Kawanrangsan博士、研究室のメンバー、内田先生と部門の玄関にて(左)。学術セミナーでの発表(右)。セミナーはオンライン形式で開催されました。
 →ポスター

Mahidol大学医学部シリラート病院からの交換留学生 

 これまで感染予防医学講座では、Mahidol大学Siriraj病院から医学部学生を研究室配属に受け入れてきました。昨年の6月にはDarinornさん(Deedeeさん)を受け入れています。詳しくは→こちら
今年も4月に、2名の学生を受け入れます。そこで、国際交流課のYanisa Chuangcham氏に、短期留学を予定している2名の学生Atsuki Matsuzawaさん(右1番)とNath Wareewanichくん(右2番)、それにDeedeeさんとの面会の機会を設けていただきました。写真は大分大学バンコクオフィスの前にて。