News 2023

 ◆セミナー

2023年7月7日


 第14回グローカル感染症研究セミナーに大阪大学微生物病研究所の山本雅裕教授をお招きし、「制御性T細胞サブセット・Th1-Tregの 癌免疫と感染免疫における役割について」というタイトルでご講演いただきました。山本先生が新たに開発したVeDTRマウスは、任意の2つの遺伝子が同時に発現した細胞にだけTDRが発現するので、その細胞をジフテリア毒素の投与で選択的に除去できるという優れモノ。このマウスを使って、これまで機能が不明であったT-betとFoxp3を同時に発現する制御性T細胞、Th1-Treg細胞を選択的に除去したマウスを作製して、この細胞の役割を解明した研究成果をご発表いただきました。非常に手の込んだ実験系を構築して、Th1-Treg細胞が、とりわけがん組織に多く存在することを示し、この細胞を除去するとがん免疫が増強することを明らかにしました。ポスターは、こちらから

セミナーは会場での対面とオンライン配信のハイブリッド形式で開催しました。今回は、この実験を実際に行った岡本先生にも参加していただき、詳しいお話を聞くことができました。
夜の情報交換会
学士編入学の医学生、山本君(右)は防衛大出身。生体と国の防御について山本vs山本で熱く語らいました。