News 2023

 ◆ Thai訪問(Chulalongkorn University、Mahidol University、Mahasarakham University、Ubon Ratchathani University)

2023年8月14日-27日

  8月14日〜27日にThaiを訪問しました。

 前回3月のタイ訪問に続き、8月にもタイの協定校3校と新たに協定を検討する1校を訪問しました。タイの街はすっかりコロナ明け。公共の乗り物や病院の中ではマスクをする人を見かけましたが、その他ではマスクをする人はめっきり少なくなっていました。前回、日本への帰国の際、必要だったVisit Japanの登録も任意になって(登録しましたが)気楽になりました。


マヒドン大学医学部


 バンコクのMahidol大学(MU)シリラート病院医学部国際交流課にてYanisa Chuangcham氏と交換留学生受け入れについて話し合いました。打ち合わせには、バンコクオフィス(医・分子病理)の内田先生に加え、今年4月に当講座と細胞生物学講座で受け入れたNath WareewanichくんとAtsuki Matsuzawaさんも参加してくれて、大分大学での経験を語ってくれました。大分大学は、何と言っても外国人留学生用の宿舎が大変安いので生活しやすかったという感想をもらいました。また、規模が小さい分、一人の学生に対して教員が丁寧に接してくれたことが良かったと言ってくれました。(ありがとう!)MUの医学部は一学年が300人だから、どうしてもケアが手薄になるでしょうね。
 来年度もMUの医学部学生を大分大学に送りたいとの要望をいただきました。これまで2年生が基礎の研究室配属に参加していましたが、来年度からは、5年生も大分大学の臨床研修に参加させたいという意向を伺いました。一方、大分大学医学部4年生の学生を研究室配属として受け入れていただくことを検討してもらいました。来年、1名を受け入れていただけそうです。
 医学部副学部長で外科のThawatchai Akaraviputh博士ならびにVitoon Chinswangwatanakul博士と昼食を共にし、今後の学術交流について話し合いました。
 

  国際交流課にて

大分バンコクオフィス

内田先生、Nathくん、Atsukiさん

Thawatchai先生、Vitoon先生

チュラロンコン大学

 タイのChulalongkorn大学(CU)医学部と大分大学医学部は学部間協定を結んでいます。CU医学部病理学教室のNaruemon Wisedopas博士と共同研究の打ち合わせならびに本学医学部生の研究室配属受け入れのお願いをしました。
 月曜日は、CU医学部の7人のFaculty membersが大分大学医学部を訪問しました。この時、挾間キャンパスでは医学系研究科のダブルディグリープログラムについて検討会が行われましたが、私はバンコクからオンラインで会議に参加しました。今後、両者の間でダブルディグリープログラムを実施するにあたって、クリアすべき問題点を抽出し、今後も継続的に検討することで合意しました。この会議に出席したCUのNattiya Hirankarn博士(免疫学)とPadet Siriyasatien博士(寄生虫学)とは、彼女たちがタイに帰国した後の25日以降にもCUで再会し、さらに詳細なお話をしました。
 本学医学部と学部間協定を結んでいるCU理学部の微生物学教室のTanapat Palaga博士とは長年学術交流を進めています。今回も共同研究の打ち合わせと教室でのセミナーを行いました。セミナーには医学部のHirankarn博士も参加していただきました。さらに、3名の大学院生から各研究プロジェクトの進捗を伺い、今後の進め方について助言を行いました。Palaga博士の研究室には、この時ちょうど大阪大学から学部生が交換留学として訪れていました。来年度、本学医学部の学生も受け入れていただきたいと考えています。


  Naruemon先生

Sita先生、 Nattiya先生、Tanapat先生

Suchada先生(左)

Padet先生(右)


CU理学部微生物学教室でのジョイントセミナー 小林発表の様子


ジョイントセミナーの後で記念撮影

マハーサーラカーム大学

 Mahasarakham大学(MSU)とは昨年大学間協定を結んでいます。今回、協定を結んでから初めてMSUを訪問しました。2019年以来の4年ぶりの訪問です。私たちの講座ではこれまでMSUからは博士課程の大学院生を2名受け入れています。その中のBenjawan Saechue博士(Faiさん)は、すでに学位を取得して帰国し、今年から母校のMSUに教員として就職しました。また、今年の5月にはMSU獣医学部から3名の学部学生を本学の研究室配属に受け入れています。今回の訪問で、Faiさんと研究室配属した3名の学部学生(Poteくん、Bambamさん、Ingさん)に再会しました。みんな元気そうで何より。
 訪問初日の午前は、獣医学部でセミナーと交換留学生受け入れについての話し合いを行い、来年度も獣医学部から数名の学部学生を送りたいとの要望を獣医学部長Sukanya Leethongdee博士から伺いました。午後は医学部長Teabpaluck Sirithanawuticai先生のお招きで、医学部で同様の話し合いを行いました。また、医学部の施設も見学させていただきました。MSU医学部は部門の増設と施設の拡充を進めており、将来の発展が期待されます。
 翌日は、Sukanya先生ならびに獣医学部の先生方と、郊外にある学部が関係する農場を見学させていただきました。ここで学生は、定期的に農場を訪れ、家畜の健康をチェックしたり、検体を採取したりして実習経験を積んでいます。一方、農場側は新たな家畜の活用方法(製品開発)を大学と共同開発していて、大学と農場が協働で成果をあげている様子が伺えました。


  MSU獣医学部の前で

3人の学生と再会

会議の様子

関連農場にて記念撮影   


  MSU医学部長Teabpaluck先生と医学部教員、獣医学部教員


MSU獣医学部長Sukanya先生と獣医学部教員 Faiさん(左3番目)
ウボンラーチャターニー大学

 Ubon Ratchathani大学(UBU)は、タイの東部のウボンラーチャターニー県に位置する公立大学で、将来本学と大学間協定を締結することを検討しています。UBUは、農学部、芸術・建築学部、工学部、理学部、看護学部、薬学部、法学部、経営学部、政治学部、教養学部(日本語学科)、および医学・公衆衛生大学を擁する総合大学です。
 飛行機でバンコクからウボンラーチャターニーまで1時間ちょっと。初日は、国際担当副学長のOranuch Puangsuk博士とThe College of Medicine and Public Healthの学部長のPravi Ampan博士、その他数名の医学部の先生方とお会いして、夕食を共にしました(写真右)。
 翌日はUBUキャンパスの見学のあと、Oranuch先生および国際交流課の職員、Pravi先生と数名の医学部の先生方に加え、Faculty of Liberal Artsの学部長のSurasak Khamkhong博士とその他の先生が参加して国際交流に関する打ち合わせを行いました。会議では、それぞれの大学の紹介の後、将来、UBUの教養学部で日本語を専攻する学生が大分大学へ語学留学したり、UBU医学部の学生が大分大学で研究室配属したり、両大学の研究者が学術交流を進めたりすることを目指し、UBUと大分大学との間で大学間協定を締結できるよう継続的に話し合いを行うことで合意しました。
UBUの記事はこちら


Ampan医学部長(左)、 Puangsuk副学長(右2番目)


国際交流に関する打ち合わせの様子

Pravi Ampan医学部長(右)

Oranuch Puangsuk副学長(左2番目)