深在性真菌症病原診断法の研究・開発に関する研究のお知らせ

帝京大学医真菌研究センターでは、大分大学医学部腫瘍・血液内科学講座のご協力のもと、 以下の研究を行います。
本研究は、倫理委員会の審査を受け承認された後に、関連の研究倫理指針に従って実施されるものです。
研究期間︓2024年2月5日 ~ 2026年3月31日

〔研究課題〕
深在性真菌症病原診断法の研究・開発
〔研究目的〕
医学・医療の高度化・複雑化に伴って日和見深在性真菌症の早期診断は一層重要になっていますが、ムーコル症をはじめとする本症は、早期診断が困難なため適切な早期治療ができない状況です。そこで、新たな特異的な診断法を開発することを目的とした研究を行います。
〔研究意義〕
本研究によってムーコル症を始めとする重篤かつ診断が困難な深在性真菌症に対して、早期診断と早期治療が可能となる高感度で迅速かつ簡易な真菌症検査法が得られます。
〔対象・研究方法〕
医真菌研究センター(教授 槇村 浩一)に保管されているヒト由来血漿等検体(帝京大学医学部附属病院において2009年以前に採取されたもの)および大分大学医学部腫瘍・血液内科学講座(教授 緒方 正男(2009年当時の担当: 大分大学医学部腫瘍・血液内科学講座・血液内科部長 佐分利 能生(現 大分県立病院 医師))から2009年に帝京大学医真菌研究センターに提供された試料計30検体程を使用します。方法としては、抗菌体成分抗体を使った免疫学的測定法を用いて臨床検体中の菌体成分等関連分子を測定し、得られた検体中の反応濃度と確定診断された感染症との関連を解析することによって血清診断法としての可能性を探ります。検体を提供された患者様はいずれも逝去されています。
〔研究機関名〕
帝京大学医真菌研究センター 研究責任者︓槇村 浩一
〔個人情報の取り扱い〕
研究結果は、個人が特定できない形式で学会等において発表されます。個人が特定されないように加工された情報は対照表を作成し保管します。収集したデータは、厳重な管理のもと、研究終了後 10 年間保管されたのちに破棄されます。
対象となる患者様のご遺族様で、ご家族の検査結果などの研究への使用をご承諾いただけない場合や、研究についてより詳しい内容をお知りになりたい場合は、下記の問い合わせ先までご連絡下さい。

問 い 合 わ せ 先

研究責任者︓教授 槇村 浩一
所属︓ 帝京大学医真菌研究センター
住所︓ 東京都八王子市大塚359
TEL︓ 042-678-3256

2024年02月07日