大分大学地域開放事業(Jr.サイエンス)を実施

12月2日および12月25日に大分県内の高校生を医学部キャンパスに招待し、生命科学や光化学に関する実習を行いました。12月2日は、医学部先進医療科学科の花田講師が担当し、「光を利用した生命現象の定量的解析~光を使って生物の中身を調べる」というテーマで実習を行いました。大分東明高校から21名、大分舞鶴高校から19名の生徒さんが参加し、生物系の実習では、コロナウイルスの検査で有名になった定量的PCRと、生きた細胞の中で蛍光標識したタンパク質の動態を観察する実習を行いました。化学系の実習では、本学理工学部教授の井上高教先生を招き、蛍光物質が光るということについて学習しました。この日の実習は大分合同新聞の記事として採用して頂き、令和5年12月18日の朝刊に載せて頂きました(大分合同新聞社の許可を経て転載)。

合同新聞

12月25日は医学部医科学の寺林准教授が担当し、「抗がん薬開発の基礎研究を体験」というテーマで実習を行いました。大分上野丘高校から19名の生徒さんが参加しました。定量的PCRと共焦点レーザー顕微鏡を用いた観察に加え、様々な癌細胞を観察し、実際に癌細胞から染色体DNAの抽出する実験を行いました。

両日とも実習後は、本学の学生を交え、大学進学に関する進路説明会を行いました。生徒さんたちの真剣な眼差しがとても印象に残りました。この体験が進路選択に良い影響を与えてくれればと願うばかりです。最後になりますが、多忙な折にも関わらず、本実習の希望者を集め、引率いただいた高校の先生にお礼を申し上げます。また、実習を手伝ってくれた学生の皆さんにもありがとうと伝えたいと思います。



(A~C)12月2日に開催されたJrサイエンスで大分東明高校、大分舞鶴高校の生徒さんがPCRを体験。先進医療科学科の学生が生徒さんの指導をしています。

(D)12月25日のJrサイエンスの講義風景。(E)大分上野丘高校の生徒さんがPCRを体験。医学科の学生が指導しています。(F)共焦点顕微鏡での解析風景になります。