医学科5年西澤俊哉さんが、APPW2025でUndergraduate Poster Awardを受賞

本学医学部医学科5年西澤俊哉さんが、2025年3月17-19日に幕張で開催されたAPPW2025(第130回日本解剖学会・第102回日本生理学会・第100回日本薬理学会合同大会)においてUndergraduate Poster Award(優秀演題賞)を受賞しました。

発表演題:
RD2 signaling ameliorates cisplatin-induced acute kidney injury
発表者:
西澤俊哉、寺林健、佐々木隆子、山西芳裕、石崎敏理

今回受賞対象となった研究は西澤さんが4年次の研究室配属より行ってきたものです。抗がん治療で用いられる白金製剤は急性腎障害を誘発することがありますが、これに対する直接的な予防薬・緩和薬は現在も確立されていません。本研究では、臨床および化合物情報ビッグデータをAIにより横断的に探索することで急性腎障害予防に関与し得るタンパク質を予測し、そのタンパク質に作用する化合物が実際にシスプラチン誘発性腎障害を緩和することをマウスモデルにより確立しました。本研究で得られた成果により、AIによる疾患関連因子探索を通じて、急性腎障害以外にも、これまでに有効な治療薬の存在しない様々な疾患に対する治療薬開発が加速されると期待されます。