News 2023

 ◆ 吉村昭彦先生 BlueBacks「免疫超入門」を講談社より出版

2023年11月16日



慶應義塾大学医学部微生物学免疫学教室の吉村昭彦教授がブルーバックス「免疫超入門」を出版されました。吉村先生は、私(小林)と細胞生物学講座教授花田俊勝先生の恩師です。この本では、超難解と言われる免疫学を入門編として超わかりやすく解説していますので、本学医学部の学生にも是非手に取っていただきたいと思います。

講談社の解説から
パンデミックによって感染症や免疫に関する情報を目にすることが多くなり、私たちの知識も増えたように見える。ただ、そこで出てきた情報は、曖昧なものや誤った情報、感情的なものなどもあり、玉石混淆ともいえる。本書ではあらためて、ウイルスなどの病原体がどのように感染を起こし、免疫がどのように働くのか、その複雑なしくみを、基本から正しくわかりやすく解説する。 また、身体を守るための免疫が、アレルギーの原因となるなど、ときには自分に攻撃的にもなるメカニズムについて解説。免疫が低い場合についてはもちろん、過剰な場合の脅威にも触れる。後半では、さまざまな病気との関連、特にがんとの関係について、期待される免疫療法を軸に展開する。 さらに、免疫は、老化と脳にも深く関わっているという研究が進んでおり、今後の医療への応用も期待できる。認知症や脳梗塞などを、免疫という視点からひもといていく。