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大分県新型コロナウイルス感染症のネットワーク分析(第1報)

    

 2020年11月16日~12月23日の大分県における新型コロナウイルス感染症について分析を行いました。データは大分県が公表している患者情報を用いて、感染経路がわかるように矢印で図示したものになります。

 いわゆる、第3波といわれる大分県での流行期について見える化しました。今回の流行では大きなクラスターがいくつか発生しています。しかしながら、クラスター同士は連結しておらず、このことは保健所等によるクラスター対策が成果を上げている結果だと考えられます。また、地域ごとに見てみますと、クラスターの発生は地域に限定的であり、つまり、大分市から別府市へ、逆に、別府市から大分市への広がりはあまり認めません。比較的、大分市と別府市の商業施設が地理的に離れていることが幸いしたかもしれません(大分市から別府市へと夜の街をはしごする人はあまりいないでしょう)。

 一人から感染した人数は最大10人になります。この平均値を基本再生産数といいます。この期間では0.553人となっていました。この数値が1を下回ると将来の患者数は減少すると考えられています。ただし、報告バイアスがありますから(濃厚接触者を報告していない)、この値は過小評価していることは否めません。

 いずれにしても、大分県のクラスターがどうして起こってしまったのか、今後の対策につなげていく必要があると考えます。

(文責 斉藤)

        
  • 分析結果