大分大学医学部
  • 講師
  • 花田 克浩
  • HANADA Katsuhiro

日常生活の遺伝毒素の作用により様々なDNA損傷が発生する。DNA損傷は突然変異やDNA複製を中断させる原因となる。遺伝子の突然変異は、癌や老化の原因となるため、これ抑制するために様々なDNA修復機構が備わっている。DNA修復を担う遺伝子に変異があることで生じる遺伝子疾患は、細胞の生命力が弱くなるために死にやすく、これが代謝障害や早老症の原因となる。さらに長期間にわたる変異の蓄積により癌発症のリスクが高くなる。我々は、DNA損傷がどのように発生するのかを理解したいと考えている。生物は、誕生した時から環境の中の毒性物質に対抗する手段を進化させてきたと考えられている。環境の中の毒性物質がどのように生物に作用するのかというメカニズムと、それに対する生物の生存戦略を解明したい。現在は、この分野の未来を切り開く若者の育成に重点を置き、研究・教育活動を行なっている。我々の研究や教育活動に興味を持っていただけたら、まずは気軽に声をかけていただきたい。

花田 克浩HANADA Katsuhiro
略歴
1992.4-1996.3
東京理科大学基礎工学部生物工学科
1996.4-2001.3
東京大学大学院理学系研究科生物化学専攻
2001.4-2001.11
国立医薬品食品衛生研究所 研究生
2001.12-2005.10
オランダ・エラスムス大学 博士研究員
2005.11-2008.9
イギリス・オクスフォード大学 博士研究員
2008.10-2010.3
九州大学大学院農学研究院 学術研究院
2010.4-2015-3
大分大学医学部環境・予防医学講座 助教
2015.4-2022.9
大分大学医学部附属臨床医工学センター 助教
2022.10-
大分大学医学部先進医療科学科 講師