看護部は、看護婦・士と看護助手からなり、病棟、外来、集中治療部、手術部、検査部、放射線部、材料部と病院の各部署にいます。看護婦・士は オレンジ色、看護助手はグリーン色のユニフォームを着ています。
外来へ来られている方、入院されている方の一番身近でお世話をしています。私たちのモットーは、「患者さん、ご家族そして私たち看護婦・士が、満足できる看護を提供する」ことです。言い換えれば看護を受けられる方と看護婦・士がお互いに理解し合え、できるだけその方の気持ちに添える看護を提供したいと思っています。そのために、入院されている方へは、入院から退院まで一貫して、「受け持ち看護婦・士」が担当します。そして看護婦・士が考えている看護についてお話しします。その時こ自分の思いをお話し下さい。看護を受けられる方が、私たちが提供する看護に参画できることを望んでいます。看護を受ける人と私たちが、共に同じ目標に向かい、療養生活が送れることを願っています。
また、身体の不調を感じ、来院された方は、せっかくの機会ですので、こ自分の健康について考える機会にして下さい。医師と共に私たち看護婦・士へも気軽にご相談下さい。ご家族のこと、ご自分のこと、介護の方法等健康・生活・療養に関すること、何でも声をかけて下さい。私たちは、健康障害により今までの生活を変更しなければならなくなった方へ、その人の 「健康」と「生活」に視点をおいて考えています。ご相談に乗り一緒に考えましょう。私たちにご自分の困っていること悩んでいることを語ってください。何らかの解決の糸口を見つけましょう。私たちはこのような機会を通して、看護の役割を発揮できますし、皆様のお役に立ちたいと思っています。
日本は少子高齢社会を迎え、この4月から介護保険が導入されます。保健・医療・福祉への関心が高まり、それぞれの壁がなくなりつつあります。医療費の高騰 が問題視され、この大学病院においても少なからず影響を受けています。病院を利用される方へは、外来から入院がスムーズに行われ、入院期間が短く、早期に退院できるようにする事が問われています。私たち医療人がそれぞれの役割と責任を果たし、医療サービスの質を向上させることが重要になっています。中でも多くの人員を抱える看護部は、この質向上に頁献していかなければなりません。看護部は「看護の質改善」 と「人材育成」に、組織的に力を注いでいます。年1回、入院されている方へ「看護に対する満足度調査」を行い、看護の評価をしています。調査にご協力いただいている方からは、貴重なこ意見を賜り、私たちの看護の質向上に役立てています。
今後とも地域に密着した大学病院看護部として、皆様と共に存在する看護部でありたいと願っています。
(文責 得丸 尊子)