
3階東病棟は、胸部外科領域で胸腔内部の疾患を対象としています。病床数は、胸部外科が29、心臓外科が21です。胸部外科は主に肺疾患や食道腫瘍など、一方心臓外科は、狭心症、弁膜症、大血管系疾患などの外科的治療を行っています。多くの外科治療の中でも、胸腔内部の疾患は生命に直結することが多く、緊急や急変患者さんなど重症度の高い方々の命を守るために昼夜を通して看護しています。予定手術は週3回で月・水・金曜日です。最近は手術までの期間が短いために、検査と手術準備の時間を有効に使っていくよう標準治療計画表をもとに入院中のことを説明しています。
私たち看護師は、手術療法を受ける患者さんがご自分の治療に参加でき、入院時より術前・術中・術後を経て日常生活に戻るまでをサポートしています。具体的には、手術に対する不安を少しでも軽くできるように、手術前は手術に向けての準備を一緒に行います。手術後は、手術に伴う様々な苦痛が軽減されるよう援助していきます。また、肺炎などの合併症を起こさないように努め、早期の回復をめざして、専門的な知識を生かしたチーム医療として、栄養士や薬剤師の方を交えてカンファレンスを行っています。手術に伴う機能の変化を考えた食事内容や内服薬の管理など、患者さんやご家族が安心して退院後の日常生活が送れるように心がけております。
私たちの病棟は、忙しいけれどチームワークがとても良く、メンバーは協力しあって看護を行っています。私たちが大切にしていることは、患者さんの個別性を尊重すること、患者さんの自立を支える看護を提供することです。一方で看護師がやりがいを感じ達成感を得られるよう学習を積み頑張っています。私たちにとって、お元気になられて退院を迎えられる患者さんやご家族の笑顔が何よりの喜びです。病棟にお見えになると、スタッフの皆が生き生きと頑張っている姿に出会える病棟だと思っております。
(文責 3階東病棟 看護師長 割石 富美子)
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