[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

医療情報部

病院情報システムが新しくなります

 

 病院情報システム(「ぶんご」と呼んでいます)は、来年の1月から約1年をかけて段階的に新しいシステムに更新していく予定で準備を進めています。最終的には、ほとんどすべての情報が電子化されてコンピュータに保存され、コンピュータの画面で患者さんの情報を見て仕事をするようになり、紙のカルテは数年後には使わなくなる予定です。

 電子カルテを導入すると、院内のあらゆる場面で職員の業務のしかたが変わるために、病院内のすべての職種が40あまりの作業班に分かれて、連日NECと打ち合わせを行っています。

図 この「かけはし」で、これから数回にわたってこの電子カルテのご説明をいたします。

 患者さんに直接関係するところでは、外来では、玄関ホールの受付機に診察券を通していただくと、患者さんが来院されたことが外来受付や医師にわかるようになります。またその日に予定されている診察や検査の予定表をおひとりずつにお渡しいたします。

 病棟では、看護師がベッドサイドに携帯端末やノートパソコンを持って行き、カルテや医師の指示を見たり、体温などの記録を入力したり、患者さんのリストバンドを読み取ってご本人の確認、輸血バッグや点滴のボトルの確認を行ったりするようになります。

 また、患者さんの顔写真をコンピュータに表示して、医師や看護師が患者さんとより親近感を持って接することができるようにしたいと考えています。電子カルテを使って、患者さんに病状や治療方法のご説明をすることが増えると期待しています。

 職員は、指紋により情報にアクセスする資格のチェックをし、誰がいつ何をしたか記録を取るようにして、不正に電子カルテが見られることがないようにします。

 病院情報システムの更新にあわせて、病院内の運用の見直しも行っています。例えば電話での予約変更や診療所から紹介を受けると診察や検査の予約が取れる仕組みなどが検討されています。

(文責 医療情報部 島岡  章)

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成