
昨年末から放射線部ではX線CT(コンピューター断層画像)、血管造影、核医学、超音波の各検査機器が新しくなりました。今までの古い機器に比べ、より速く小さなものまで観察でき、これまで以上に正確な診断ができるようになりました。特に、画像検査の主役であるX線CTでは、全身をあっという間に検査できるだけでなく、動いている心臓の様子まで観察できます。この技術を使えば、これまで直接動脈にカテーテルという細長い管を入れて行っていた検査のいくつかは、X線CTの寝台に寝て腕から造影剤を静脈注射するだけで診断する事ができます。また、機器が新しくなるのに合わせ画像もコンピュータ−画面に表示するようにしました。外来や病棟では画像と放射線科医の所見を同時にコンピューター画面から見ることができて、これまでよりかなり早く画像検査結果を知ることができるようになります。放射線部では、今後も身体への負担や合併症の少ない検査で、迅速で正確な画像診断ができるようにしていきたいと考えています。

(文責 放射線部・詫摩 真久)
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