[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

「糖尿病看護相談」について

 

 現在、糖尿病患者さんは年々増加しており、成人の6人に1人は糖尿病又はその可能性のある方であるという数字がでています。血糖値が高くなると口渇、多飲、多尿、全身のだるさ、体重減少などの症状が出てきます。この状態が長く続くと神経や眼、腎臓などに障害(糖尿病合併症)が出てくることがあります。糖尿病の悪化・合併症を予防するためには早い時期から治療を開始し、自己管理に取り組むことが重要になってきます。

 平成16年6月から、内科外来において「糖尿病看護相談」を行っています。「糖尿病看護相談」では、糖尿病と診断された方やその可能性のある方に、生活の調整や糖尿病の自己管理などを支援することを主な目的としています。看護相談で多いものは、インスリン自己注射や血糖自己測定の方法・低血糖の対処・日常生活の注意点などです。特に、外来でインスリン自己注射を開始される方は、自分で注射することに対する恐怖や低血糖に対する不安をもっておられる方が多いため、不安な思いを軽減できるように、また、インスリン自己注射を日常生活の中に取り入れるにはどうしたらよいかなど、時間をかけて看護相談を行っています。

 また、糖尿病の自己管理は、食生活をはじめ生活全般に関係しています。自己管理と一言でいってしまえば簡単ですが、生活に密着している病気だからこそ、糖尿病の自己管理は難しいのです。「糖尿病看護相談」では、患者さん一人ひとりにあった自己管理方法を考え、一人でも多くの方が糖尿病と上手に向き合っていける方法を見出せるように、その支援をさせていただきたいと考えています。

 糖尿病の治療や自己管理方法についてご相談があれば、お気軽にお越し下さい。

(文責 糖尿病看護認定看護師 佐田佳子)

糖尿病看護相談日

   火・木・金曜日 13時〜16時

   場  所:内科外来

   電話番号:097−586−6805
糖尿病看護相談の様子

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成