
腎臓は尿を生成することにより、体内の老廃物を体外に排泄しています。腎臓の働きが高度に低下すると、老廃物が体内に蓄積し、食欲低下やむくみなどの尿毒症状が生じます。この状態が腎不全です。腎不全の治療には、食事療法、薬物治療、腹膜透析、血液透析、腎移植などがありますが、当院では各科が協力し、患者さんに最適な治療を行っています。人工透析部では、外来維持透析は行わず、入院治療が必要な腎不全患者さんに対する血液透析を中心に行っています。具体的には、血液透析を始める患者さんが透析に慣れるまでの透析や、各診療科において手術を受ける際の周術期の透析、また、各診療科で入院精査をうける際の透析に関わる管理を担当しています。人工透析部には、現在6床のベッドがありますが、昨年の10月より泌尿器科と腎臓内科が共同し、月曜日から土曜日まで連日、人工透析部の運営を行っており、12名の患者さんに対応できる体制としています。今後も、地域の透析患者さんや透析施設の要望に応えられ、信頼される透析施設を目指していきます。
(文責 人工透析部 平田裕二)

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