
〜 降圧薬(血圧を下げる薬)Q&A
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高齢化や食生活の変化に伴って、高血圧の方が増えてきています。今回は降圧薬に関連してよくある質問をQ&A形式で掲載します。
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血圧が下がったら(ちょうどよくなったら)もう薬は飲まなくていいの?
降圧薬は、痛み止めなどと異なり、症状がない(血圧が下がった)からやめてもよいというものではありません。薬の効果で血圧が下がっているだけで、自己判断で薬をやめると、血圧が急に高くなることがあり、危険です。ただし、血圧が下がりすぎている場合や、倦怠感、頭痛などが続く場合は、薬を減量または中止・変更する必要がありますので、医師に相談をした方がよいでしょう。基本的には血圧が安定している間は、勝手に薬を減らしたり、服用をやめたりしてはいけません。
A 降圧薬はずっと飲まないといけないの?
基本的には、降圧薬は飲み続ける必要があります。ただし、運動療法や食事療法などによって血圧が下がった場合は、薬を減量したり中止できたりする場合もあります。
B 降圧薬とグレープフルーツジュースは一緒に飲んではいけないの?
降圧薬の一種にカルシウム拮抗薬というものがあり、その中にはグレープフルーツジュースと一緒に飲むと、効き目が強く現れる薬がありますので注意が必要です。オレンジジュース等は問題ありません。御不明な点がございましたら薬剤師にお尋ね下さい。
(文責 薬剤部 野田佳子)
「薬と健康のつどい2005」のご案内
今年も、風邪・インフルエンザなどの流行する季節となりました。高熱が続き、下痢や嘔吐を起こすと、体に必要な水分が不足し脱水症をきたすことがあります。この脱水状態を放置すると意識がなくなったり、痙攣を起こしたりし、場合によっては生命の危険を招きかねません。さらに、対処法を間違うと、症状が急速に悪化することもあります。そこで、当院薬剤部では、大分県病院薬剤師会主催で「薬と健康のつどい2005」を開催し、子どもやお年寄りの方の脱水の症状と対処法の講演会を開催いたします。また、同時にお薬相談会も開催しますので、くすり、民間薬、健康食品等に関することをお気軽にご相談下さい。(問合せ先 薬剤部 伊東 TEL097-586-6101)
日時:平成17年11月12日(土)午後1時30分〜午後4時30分
場所:コンパルホール 文化ホール (入場無料)
内容1:お薬相談会(午後1時30分〜午後4時30分)
2:講演会(午後2時〜午後4時)
1.「薬剤師は病院で何をしているの? ある病院薬剤師の1日」
2.「こどものくすり その飲ませ方で大丈夫?」
3.「お年寄りと薬の関わり〜お薬とうまくつきあうために〜」
特別講演
「 子どもやお年寄りを脱水から救おう!
― 新しい経口補液剤の正しい知識と使用法 ― 」
講師:聖マリア病院小児外科診療部長 知光先生
(文責 薬剤部 伊東弘樹)
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