
輸血部の仕事はより安全で効率的に患者さんに輸血が行えるようにすることです。輸血は重要な医療行為ですが、種々のリスク(輸血副作用、合併症)を伴います。しかも、日赤血液センターから供給される輸血用血液は善意の献血で支えられている有限で貴重な資源です。
輸血部では、1)患者さんの血液と輸血用血液との適合性を確認する血液型と交差適合試験などの検査 2)適切な条件での輸血用血液の保存管理 3)重篤な副作用である輸血後のGVHD(輸血血液中のリンパ球が輸血を受けた患者さんの組織を障害する病気)防止のための輸血用血液の放射線照射 4)貴重な血液をより安全かつ有効に使用するための医師への無駄のない適切な輸血療法の指導
これらのことを行っています。
その他には、他人の血液を輸血するよりも格段に副作用が低い自己血輸血(自分の血液を輸血すること)を推奨しています。また、血球の素である造血幹細胞を採取、保存し、各診療科と共同による造血幹細胞移植療法も行っています。
(文責 輸血部 菊池 博)
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