この度、大分大学眼科学教授に就任しました。卒業は九州大学医学部です。九州大学大学院に入学し、学位を取得しました。その後九州大学眼科学教室に戻り、途中2年間フンボルト奨学研究生としてドイツのエルランゲンーニュルンベルグ大学眼科学教室に留学しました。平成11年に九州大学眼科から、長崎県大村市にある国立病院機構長崎医療センターの眼科医長に異動しました。平成16年に産業医大眼科(准教授)に移り、そして平成21年7月に大分大学に赴任しました。
大分大学眼科学教室の特徴は、大分県内の病院のほとんどが当科からの出張であることです。県内の開業医、病院との連携は大学病院としてきっちり行っていきます。診療では高度の医療サービスを提供します。広く眼科一般の診療を行いますが、私個人は緑内障と網膜硝子体を専門にしていますので、緑内障の早期診断・早期治療、安全確実な硝子体手術を行います。日本緑内障学会が行った疫学調査では、日本人40歳以上の緑内障有病率は5.78%(つまり17.3人にひとり)と非常に高率であることが報告されました。緑内障は早期診断、早期治療を行えば、失明することなく一生を過ごすことができる病気です。また失明に繋がる、難しい疾患がしばしばある網膜硝子体の病気に対する治療は大学病院として重要なものだと考えています。網膜硝子体手術はさらにレベルを向上し、あらゆる疾患に対応できる手術システムを作ります。
私は大分で勤務、生活するのは今度がはじめてです。大分の人の印象はやさしく、福岡、北九州のように言葉がきつくない、柔らかな言葉を使います。周囲は自然が多く、山々がすぐ近くにあります。大学で車を止めるとウグイスの鳴き声が聞こえます。魚がおいしく、食は抜群です。まだ生活を始めて2ヶ月程度ですが、大分が好きになりそうです。
これから精一杯頑張る所存ですのでよろしくお願いいたします。
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