もくじ
第5号 H 13.4/1
 外来診療時間予約について
 精神科神経科紹介
眼科紹介
 2階西病棟紹介
 食道発声教室紹介
 患者さんの声
かけはしホーム
 

 当科は、昭和56年10月附属病院開設と同時に山之内夘一教授のもとで診療を開始し、平成3年7月より現在の中塚和夫教授となりすでに10年目を迎えました。教室員は、教授以下、講師1名、助手7名、医員研修医6名、大学院生4名に視能訓練士2名を加えた総勢21名で診療にあたっています。

 眼科は、物を見るための視覚器を扱う科です。眼球から、眼瞼、眼球を収める眼窩、眼球を動かす筋肉、視神経、涙器を対象とします。非常に小さな部位ですので、なじみにくいかもしれません。しかし、人は外界から得る情報の8〜9割は眼からと言われています。従って、眼の機能障害、とりわけ、視力、視野障害が生じるとあらゆる面で生活に支障が出てきます。そのように重要な機能をになう視覚器の色々な疾患や外傷にたいして当科では日夜治療を行っています。

 年間の手術件数は650例ほどで、外傷や緑内障発作など緊急手術にも数多く対応しています。白内障手術では、一般病院では困難な先天白内障や、様々な全身疾患を持った患者さんに対しても、他科の先生と連携しながら行っています。緑内障手術は、治療が困難になった再々手術例、血管新生緑内障などの症例にたいし、代謝阻害剤を用いた手術などの最新の技術を使い良好な成績を収めています。アイバンク活動も盛んであり、当院医局内にアイバンク事務所を設けており、角膜移植も行っています。内訳は、白内障手術約300例、緑内障手術約100例、網膜剥離復位術約120例、硝子体切除術約150例(外傷例を含む)、眼瞼手術約20例、斜視手術約15例、角膜移植術約5例、他となっています。近年、放置すれば失明となる網膜剥離および糖尿病網膜症に対する硝子体切除術が増加していますが、手術場の協力を得て(これらの手術は、時間と人手が必要です)良好な手術成績を挙げることができています。このように、大分医科大学眼科は、高度な医療を提供しその責務を十分に果たしていると思っています。

 診療は、外来日は、月曜、水曜、金曜とし初診患者、一般再来患者を診療しています。80〜100名ほどの受診者数です。特殊外来としては、火曜の午前に緑内障外来、網膜外来、水曜と金曜の午後に斜視外来、木曜の午前に糖尿病外来があります。それぞれの専門外来では、他施設では治療困難な症例に対しレベルの高い医療を行っています。

 昨今は、病診連携と言って、他の病院や診療所とのスムーズな患者さんの紹介や受け入れが課題となっています。その点、県内の病院眼科常勤医のほとんどは我々の医局からの出向者であり、各病院・大学病院間の患者紹介は、非常に円滑に行われています。

 このように、当科では、スタッフ一同が全身疾患に起因した眼病変を含め幅広い眼科疾患を専門的立場から的確に診断し治療にあたっています。眼のことで困った事があれば、どうぞお気軽に当科へ相談に来て下さい。   

眼科紹介写真

眼科の診察日

診 療外来日特殊外来(要予約)
午前
午後
月●  
火 緑内障・網膜 
水● 斜視
木 糖尿病 
金● 斜視

(文責 八塚 秀人)