4階西病棟は、小児科病床33、共通病床3、NICU3のあわせて39床で、看護婦・士27名、看護助手1名が勤務しています。みんな明るく子どもが大好きな看護婦・士ばかりです。対象となる患者さんは、未熟児・新生児から20代の成人まで幅広く、それぞれの患者さんにあったきめ細かい看護が提供できるように努力しています。
4階西病棟では、授乳・食事介助・排泄介助・沐浴・清拭といった日常生活の援助を行うことが患者さんにとって重要な看護となっています。しかし、他病棟と異なる大きな特徴は患者さんを「成長・発達している対象」と考え、「遊び」や「学習」が入院生活によって妨げられることがないように看護婦自身が認識し、患者さんと関わるようにしている点です。例えば週1回、散歩や貼り絵といったプレイを企画・運営し、患者さんに参加を促し患者さん同士の交流を深めることを大切にしています。また入院が長期化している患者さんには、棟内にある院内学級に通学してもらいます。学級の先生方と看護婦で毎朝患者さんの情報交換を行い、入院生活を送りながらも学習できる環境を提供しています。
また、私たち看護婦は、患者さんである子どもたちが家にいる時と変わりなく過ごせるように、患者さんの重要他者である家族の方々の看護への参画も重要と考えています。そのために、入院時から定期的に家族、特に両親と話し合う時間をもつようにしています。治療方法や看護への要望・子供さんへの思いを共有し、看護計画を立案し、看護婦全員が家族の方々と共に患者さんに対し共通した関わりを行うことを目標にして頑張っています。それだけでなく、「家族の方々から尋ねられる前に子供さんの様子を伝える・家族の方々や面会者とすれ違ったら笑顔で挨拶をする」をモットーに明るく、安心して看護婦に子供さんを任せられる雰囲気作りにも努力しているところです。
子どもたちの笑顔や「看護婦さん、お仕事頑張ってね」という言葉から、私たち看護婦自身が励まされることが多い毎日です。私たちも子供さんたちや家族の方々の支えになれるように成長していきたいと思っています。
(文責 池辺・平井・薬師寺)