救急医学講座教授 重 光 修
本院は三次救急相当病院として位置付けられており、救急部は平成元年に開設され、来院される救急患者さんも年々増加傾向にあり、24時間体制で大分県内の広範な地域より救急患者さんを受け入れています。
近年、救急医学教育および救急医療の重要性が強調されるようになり、本年度救急医学講座の設置がなされる事となり、初代教授として担当させていただくことになりました。
救急医学講座の教官は救急部を兼任し、大学病院を受診される救急患者さんの診療を、院内各科の応援をいただききながら行なっております。
救急車にて搬送されて来られる急性心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な救急疾患、交通事故などの多発外傷、ショック、広範囲熱傷、急性中毒、心肺機能停止状態などの重症救急患者さんから、比較的軽症の救急患者さんまで原則として断ることなく受け付けております。これら重症救急患者さんの場合、早期の迅速な緊急処置と伴に的確な診断により、患者さんの救命や機能障害の程度の軽減などが図られることがわかってきております。今後も、院内の各専門診療科の医師や各部署の看護婦(士)や技師等とも十分な連絡体制をとり、より高度な救急医療が迅速に行えるよう改善を続けていきたいと考えています。
また、救急医療は地域救急病院、救急隊、医師会、地域行政機関などとも密接な関係があり、地域に根ざした救急医療の充実にむけ努力していきたいと思っています。皆様のご協力、ご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。