免疫・血清検査

免疫血清検査では、患者の皆様から採血された血液から得られた血清又は血漿を用いて、 肝炎ウイルスなどの感染症免疫学的検査、内分泌学的検査、腫瘍マーカー、自己抗体検査などの検査を行っています。 検査人数は外注検査も含め4人体制で、分析機器は6台使用しております。

感染症検査とは・・・

細菌やウイルスに感染するとその刺激により、抗体(生体内に侵入したウイルスなどの抗原と特異的に反応するタンパク)が産生されます。 血液中の抗原量または抗体量を調べることにより感染したか確認することができます。
当院では、B型肝炎に関する項目(HBs抗原、HBs抗体、HBc抗体、HBe抗原、HBe抗体)  C型肝炎に関する項目(HCV抗体) 梅毒に関する項目(TP抗体、RPR)HIVに関する項目(HIV抗原/抗体)  HTLV-1に関する項目(HTLV-1抗体)などの検査を行っています。

ホルモン(内分泌)検査とは・・・

ホルモンとは、体の内分泌腺から血中に放出される物質のことをいいます。分泌されたホルモンの多くは、 血流にのって離れた器官の細胞に作用します。
ホルモンの作用はさまざまで、血糖や血圧をコントロールするホルモン、代謝に関わるホルモン、生殖に関するホルモンなどがあります。
当院では、TSH、FT3、FT4、インスリン、BNP、HCG、コルチゾール、ACTH、プロラクチンなどの検査を行っています。

腫瘍マーカー検査とは・・・

体内に腫瘍ができると、健康な成人では血液中の濃度が低値であるような特殊な物質(蛋白・酵素など)が異常に高値となることがあります。 このような腫瘍に関連が深く、免疫血清学的検査で検出される物質を腫瘍マーカーといいます。これは臓器ごとに関連性があり、 治療効果判定や経過観察にも使われます。
当院では、AFP、CEA、CA19-9、CA125、PSA、SCC、CA15-3 、シフラ、PIVKAⅡ、sIL-2Rなどの検査を行っています。

自己抗体検査とは・・・

自己抗体とは自己の細胞や組織に対して反応する抗体のことです。 自己抗体があることによって各種臓器や全身性に障害を引き起こされます。 皮膚や関節など結合組織を全身性に障害する疾患群は膠原病と呼ばれています。
当院では抗核抗体、抗ds-DNA抗体、抗RNP抗体、抗ss-A抗体、抗Scl-70抗体、 抗CCP抗体、MPO-ANCA(好中球細胞質抗体)、抗セントロメア抗体、抗ss-DNA抗体、抗Sm抗体、抗ss-B抗体、抗Jo-1抗体、 抗ミトコンドリア抗体M2、PR3-ANCA(好中球細胞質抗体)、LEテストを行っております。

その他の検査項目

その他に特定の疾患に特異性が高く検出される下記の検査項目を実施しています。
フェリチン、KL-6、プロカルシトニン、ミオグロビン、トロポニンT、CK-MBなどの検査を行っています。