「正常解剖のため自らの遺体を大学に提供する」、「報酬を求めない」、「売名に走らない」という大分県内に住む 篤志家の団体で、昭和５２年に｢大分医科大学白菊会｣として発足しました。

その後、平成１５年の大分大学との統合に伴い、｢大分大学白菊会｣と名称変更し、現在に至っております。

「白菊会」では年１回総会を開いてお互いの健康を喜び合い、「献体」のよびかけを行います。

「白菊」とは会員の「純粋」な献体精神を表わしており、従って特典のようなことは何もありません。

もともと人の体はどんな大金を積んでも買うことのできないものです。又買うべきものではありませ ん。「白菊会」の会員は遺体を「無条件」で提供していただきます。

なお、会費なども一切徴収いたしません。入会されますと会員名簿に登録され会員証が交付されます。

「親族の同意」が必要です。

その理由は以下のとおりです。

• ①法的にご遺族の同意がなければ解剖が許されません。
• ②会員が死亡された場合、大分大学へ連絡して、ご意思を実行に移す人が必要です。

そこで入会申込みに際してご親族の同意を得ていただきます。

前記２のとおり、ご親族の同意が入会の条件となります。同意が得られない場合や親族がおられない方につきましては、入会をお断りさせていただきます。

退会は、いつでも可能です。白菊会事務局にご連絡ください。

解剖終了後火葬を済ませた後、ご遺骨はご遺族に返還いたします。この間は３年程度です。返還までに時間がかかりますのでご遺髪、ご遺爪をご希望により、お残しいたします。

なお、ご遺族のご希望により、大学の納骨堂に納骨することも可能です。

大学では、毎年１回１０月にご遺族を招いて、病理解剖体と合同の慰霊祭を営んでいます。ご献体いただいた後、３年間ほどご遺族の方へご案内をお送りしています。

ご遺体を大学にお迎えし、ご遺骨をお返しするまでの費用は全て大学が負担します。

解剖は法律に基づいて、解剖学教授の責任において行われます。常に生命の尊厳と医学の本義を指導理念として教育しておりますので、学生は感謝の気持ちで解剖に臨みます。信頼できる医者に命を預けるのと同じで、心配はありません。

原則として、大学ではお別れすることができません。最後のお別れは、自宅、病院、葬斎場等で行ってくださるようお願いいたします。時間の許す限りお待ちします。

なお、お別れに間に合わないなど特別な事情がありましたら、あらかじめ大学担当者にご相談ください。

お亡くなりになられた時に以下の感染症に罹患されていた場合、または既往症をお持ちの場合は、ご遺体をお引取りできません。

（令和２年５月１日更新）

• ○献体できるもの
• ×献体できないもの
• ※Ｃ型肝炎および新型コロナウイルス感染症（COVID-19）につきましては、ウイルス除去を証明した書類を提出していただければ献体可能です。

なお、新興感染症（SARS、鳥インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）など）については、事務局までお問合せください。

また、上記の申合せ事項は変更される場合があります。変更がありましたら会報等でお知らせしますので、最新の会報をご確認ください。

ご不明の点は事務局までお問い合わせください。

その際、お名前、白菊会会員番号、亡くなられた日時、死因、ご住所などお知らせください。