大分大学医学部皮膚科学講座

皮膚科ローテートで学べること

将来皮膚科医を目指している方はもちろん、皮膚科医にならなくとも、皮膚科ローテートで学べる有用な知識、技術は数多くあります。ここでは大分大学の皮膚科ローテートで学べる事を挙げてみました。

1. 保湿剤、ステロイド外用剤の使い方を学べる

皮膚のかゆみ、乾燥、湿疹、その他、様々な皮膚トラブルは、臨床医であれば何科であっても必ず遭遇し、対応が求められます。皮膚科研修でスキンケアの基本、保湿剤・ステロイド外用剤の基本的な使い方を学んでおくと、大変便利です。

2. 創傷処置の基本を学べる

褥瘡や皮膚の外傷も、当直対応を含め、何科になっても必ず遭遇します。皮膚科では普段から創傷被覆材や外用剤を使用した創傷措置、ガーゼ・包帯交換を行っています。若いうちに、皮膚処置の正しい知識を身につけることをお勧めします。

3. 皮膚切開、縫合処置を経験できる

皮膚科では、皮膚を一部切り取り病理検査で診断をつける、皮膚生検という検査をよく行います。もちろん最初は上級医の指導がありますが、局所麻酔下で、1人で行う検査であり、若手の時からメスを持つ、さらには、手術で助手として縫合の機会等もあり、基本的な外科手技の学びの場として、お勧めです。

4. 皮膚科のcommon diseaseを経験できる

マイナーな疾患と思われがちですが、蕁麻疹や帯状疱疹、蜂窩織炎といった皮膚のcommon diseaseは、やはり何科に行ってもよく出会います。皮膚科のない病院では、内科、外科の先生方が、これらの治療にあたっていることも珍しくありません。

5. 薬疹、アレルギーの考え方を学べる

薬疹、アレルギーも、全ての臨床医にとって必須の知識です。さらに、医療の進化によって、薬疹、アレルギーの対応、考え方も複雑化しています。皮膚科の研修で、その対応法を学んでみませんか?

6. 将来の皮膚科医として専門的なトレーニングが可能

将来皮膚科医として働くことを考えているのであれば、是非、長期の研修を検討下さい。将来を見据えた、より専門的なトレーニングが可能です。

皮膚が様々な疾患と密に関係していることからも、皮膚科は個人的に必須ローテート先と思っています。また皮膚科は目で見て診察する科であり、経過を患者さんとも共有し合え、大変やりがいがあります。色々と言いましたが百聞は一見にしかず、ぜひ一度ローテートしてみて下さい(皮膚科専攻医)。

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