項目W 学業の成果


博士課程
 平成11年度から優秀な業績を挙げた大学院生(国際学術雑誌に第1著者としてインパクトファクターが5.0以上の原著論文を発表した人)は3年間で修了できる制度を導入した。この制度の適応を受けた学生も独立法人化前の1人に比べ,法人化後は3人と増加したため。
 資料6-1-8 : 大学院生(博士課程)の早期修了の状況
 
  さらに大学院生の学位取得状況,表彰の状況,学会報告・論文数を資料で示す。
 資料6-1-9 : 学位取得状況
 資料6-1-10 : 大学院生の表彰の状況
 資料6-1-11 : 博士課程学生の学会報告,論文数
 
  また,学位論文のインパクトファクターの平均値は3.0前後で,質は維持されていると考えられる。
 資料6-1-12 : 学位論文のインパクトファクター

修士課程
医科学専攻,看護学専攻ともに修士論文審査は,主査,副査3名による公開審査としている。医科学専攻では,表彰者が1名あった。また英文論文の投稿者も4名,和文論文の発表者は1名であった。特許も1件申請中である。
看護学専攻では,修士論文の学会発表,学術雑誌への論文投稿を推進しており,医科学専攻,看護学専攻共に学会発表率は平成16,17年度に比べ平成18,19年度は各々3/10→6/13,8/14→6/7と上昇しているため,教育の成果や効果があがっていると判断した。
 資料6-2-6 : 修士課程修了者修士論文一覧   PDFファイル   Excelファイル




博士課程
 分析項目U教育課程の編成で記した「実践セミナー」については,その都度アンケート調査を行い,セミナーの課目の変更を行なっている。又,大学院セミナーについてもアンケート調査の結果では,このセミナーは好評で,今後も継続する予定である。
博士課程に関するアンケート結果は概ね良好で,教育の成果や効果があがっていると判断した。
 資料6-2-7 : 大学院生へのアンケート結果   PDFファイル    WORDファイル

修士課程
 看護学専攻では,修士課程創設以来,学生による授業評価を実施してきたが,平成16年度より全学生を対象に,「学習目標の達成度」「授業科目別の学習評価」「特別研究の学習評価」「大学院教育の全体評価」を枠組みとする学習評価調査を実施している。その結果,授業を通して1年次生は学問的探究の実感,看護学に対する視野の拡がりや研究的方法の理解を,2年次生は看護観の深まり,科学的探究方法の理解を学びとしていたが,いずれも教育の成果や効果があがっていると判断した。特別研究に対する学習評価はその取組状況により個人差が大きく,個別指導の強化が求められる。
 資料6-2-8 : 大学院生へのアンケート結果   PDFファイル    WORDファイル



 博士課程では,大学院生の早期修了や大学院生の受賞者が増加していること,また学位取得状況も大きな低下もなく維持されていることから判断した。大学院博士課程の学生の論文数,学会発表数こそ減少したが,これは必ずしも課程中の研究状況などを反映しているとは限らず,新臨床研修制度が平成16年度に開始されたための大学内の医師不足の間接的な反映である可能性もある。大学院生の質の向上が患者さんや周囲の医療スタッフのみならず国民の期待に大いに応えるものである。
 修士課程では,在学中,修了後の学会発表あるいは論文投稿がコンスタントに成されているため。今後は社会人学生の研究時間の確保が課題となる。また,学生の自己評価から,学生は修士課程教育を通して高度専門職業人に必要な学問的・科学的探究力の習得を実感していた。


  

  医学系研究科の教育目的と特徴

  現状の点検

  項目T 教育の実施体制
  項目U 教育内容
  項目V 教育方法
     項目W 学業の成果
  1.学生が身に付けた学力や資質・能力
  2.学業の成果に関する学生の評価
  3.現状の評価
  項目X 進路・就職の状況
  項目Y 質の向上があった取組