大分大学医学部

教授

手嶋 泰之

TESHIMA Yasushi


心臓病の予防、改善を目標に、細胞レベルから臨床研究まで幅広い視点で研究に取り組んでいます

生活習慣病が心臓病の発症、進行にどのように影響するのかということを主テーマとして研究を行っています。この研究により、病気の発症予防や改善、進行を遅らせることにつなげることを目標としています。

テーマ1:糖尿病による心臓病発症のメカニズムの解明

糖尿病により心臓がどのようなダメージをうけるか機序も含め解明すべく取り組んでいます。糖尿病は血液中の糖(グルコース)濃度が高くなる病気です。自覚症状はほとんどありませんが、気づかないうちに少しずつ血管にダメージを与え心筋梗塞など命に関わる病気を引き起こします。研究を進める中で、血糖値が時間経過に伴い大きく変化する“血糖変動”が血管のみでなく直接心臓の筋肉にダメージを与えることがわかってきました。さらに詳しく分析し機序を明らかにするために基礎研究と臨床研究を行なっています。

テーマ2:心臓周囲脂肪組織が心臓病の発症にどのように関わっているか

心臓の周りに脂肪が蓄積している人がいます。その脂肪はお腹などにみられる皮下脂肪と性質が異なっているということがわかってきました。心臓血管外科、循環器内科と共同で、心臓手術時に摘出した心臓周囲脂肪の遺伝子発現の解析や化学物質を分泌することによる心筋組織への影響を調べています。特に心房細動という脳梗塞の原因となる不整脈の発症原因としてこの脂肪組織が作用しているのではないかとの仮説を基に研究を進めています。

教育
(先進医療科学科)
1年次:
医療科学入門、早期体験実習、生命ホメオスタシス学Ⅰ
2年次:
生命ホメオスタシス学Ⅲ、臨床病態学(内科)、生命ホメオスタシス解析学Ⅰ、画像診断学、研究室配属Ⅰ
3年次:
生体計測装置学、臨床支援技術学、生命ホメオスタシス解析学Ⅱ、研究室配属Ⅱ
4年次:
臨地実習、卒業研究
(医学科)
(看護学科)
(大学院博士課程)

主要業績等

所属学会等