[発行] 大分医科大学医学部附属病院広報誌発行委員会

新年のごあいさつ

大分医科大学医学部附属病院

写真1 病院長病院長 茂木五郎

 明けましておめでとうございます。

 新年早々暗い話題となりますが、経済の低迷で今年も政府の医療費抑制は更に厳しくなりそうです。国は大学附属病院(特定機能病院等)を対象に、平成15年4月から医療の包括払い方式を実施します。入院患者さんを対象に、これまでの出来高払いではなく、疾患群ごとに医療費を定額にする方式です。本院の教職員は、その準備に日々多忙を極めております。昭和36年から施行されてきた現行の制度を変えることになりますので、現場では少なからず混乱が生じることでしょう。本院をご利用いただく方々には、医療費支払い制度がめまぐるしく変わり、ご迷惑をおかけしております。

 また、このところ医療事故の報道が後を絶ちません。本院は事故を未然に防ぎ、より質の高い医療を提供するため、今年も教職員が一丸となって努力してまいる所存であります。昨年は、外来ホール入り口の左右に医療安全管理室と地域医療連携室を設けました。医療安全管理室では4月から医療事故を中心とした相談コーナーを開設します。また、地域医療連携室では入退院がスムーズに進むようケアの運びや、退院後の医療機関の紹介をさせていただいております。どうぞご利用ください。

写真2 病院風景 本院は引き続き患者さん本位の医療を行います。患者さんには病気についてご説明申し上げ、ご理解いただいたうえで検査法や治療法を示し、納得された後それを行うものであり、すなわちインフォームド・コンセント(納得医療)重視の医療であります。患者さんは自己決定権を持って治療に参加していただきますが、それなりに責任も伴うこととなります。従来のお任せ医療から自己参加型医療へと変わりつつあります。

 私どもは、医療の質の向上を図るため、昨年暮「日本医療評価機構」の第三者評価を受けました。結果はまだ頂いておりませんが、その評価・講評を受け、より良い病院を目指して参ります。

最終更新日時: 大分医科大学総務部庶務課文書係作成