[発行] 大分医科大学医学部附属病院広報誌発行委員会

入院料の包括評価について

全国82の特定機能病院に導入される包括評価制度は、厚生労働省が1日当たりの入院料を診断群分類(1,860分類)別に設定し、これに入院日数を掛けて計算するというものです。これまでは、検査や注射の実績に応じて診療費が決まっていました(出来高払方式)が、包括評価導入後は、傷病名等により分類された診断群分類により診療費の大部分が計算されます。手術・麻酔等は、出来高となりますので、出来高部分の治療があれば、包括評価と出来高評価の両方で計算することになります。
 本院では、平成15年6月1日から開始予定です。
 厚生労働省から下記のような算定の基準が出されております。

1 対象患者
:一般病棟の入院患者(精神科病棟、歯科口腔外科を除く)であって、傷病名等が診断群分類に該当するもの。但し、入院後24時間以内の死亡患者、治験の対象患者、臓器移植患者、高度先進医療の対象患者、その他厚生労働大臣が定める者は除く。
2 診療費の額

:診療費の総額は、以下に掲げる額の総額。

@ 診断群分類による包括評価:
  1日当たり診療報酬点数×医療機関別係数×10円

A 出来高評価:
  指導管理、リハビリ、手術・麻酔、放射線治療、心臓カテーテル法による諸検査、内視鏡検査、診断

3 その他

@ 集中治療室、新生児集中治療室等は、包括点数に加算されます。

A 入院期間が、診断群分類毎の特定入院期間を超えた場合は、その超えた日以降は出来高により算定します。

B 退院時の診断群分類が入院中と異なる場合には、退院時に差額を調整します。

※詳しい説明については、パンフレットを準備する予定です。

(文責 医事課 佐藤秀次)

最終更新日時: 大分医科大学総務部庶務課文書係作成