[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

教授に就任して

腫瘍病態制御講座(外科第2)教授
川 原 克 信

 

教授写真

 新秋の9月1日より内田雄三名誉教授の後任として大分医科大学腫瘍病態制御講座(外科第2)へ着任いたしました。ここ大分は、私が20数年前に胸部外科医を志して、大分県立病院で約1年間、修練していたこともあり、とても懐かしく感じています。丁度、大分医科大学設置案が浮上したころだったと思います。

 当教室は食道外科を中心に外科全般にわたる教育・研究・診療を担当してきたと伺っております。教室の伝統を保持しつつ、一般胸部外科として呼吸器、食道、乳腺の外科を中心に教育、研究、診療を行っていきたいと考えています。特に呼吸器に関しては、近年、罹患率の増加に伴い肺癌が男性の死因の第一位となっています。呼吸器外科の社会的需要は増しており、診療だけでなく優れた呼吸器外科医の育成は大学に課せられた重大な責務と考えます。胸腔鏡という低侵襲アプローチを最大限に駆使して、大分の患者さんに十分満足していただける手術を行いたいと思います。

 初期卒後研修の必修化、専門医制度の発足、あるいは包括評価の導入など、医学教育・医療制度は大きく変わろうとしています。さらには国立大学の独立法人化など、厳しい近未来が待ち受けているように思います。激流に押し流されぬよう“患者さんに最良の医療を提供する”をモットーに、日々努力したいと思います。

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成