[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

治療最前線

写真産 科 婦 人 科



 産科婦人科の医療は不妊・内分泌、周産期、腫瘍の3つの領域から成っています。女性の一生、すなわち胎児期から老年期までを担当する女性診療科です。 不妊・内分泌医療は内分泌(ホルモン)異常を含めた不妊の原因の検査から体外受精・胚移植などの最前線の不妊治療を行っています。

 周産期医療は胎児異常の正確な出生前診断、妊娠中毒症などの産科合併症の治療など、健康な新生児の出生のための母児管理が中心です。出生児に異常がみられれば直ちに新生児医による新生児集中治療を受けられる態勢が整えられています。本年6月には周産期領域と新生児領域の医師・助産師・看護師がひとつの医療部門となり、『周産母子センター』として組織化されました。患者さんには一層充実した医療を提供できます。勿論、正常妊娠・分娩の管理も行っています。特に、母親学級では助産師の熱心なソフロロジー式の妊娠・分娩の指導がなされています。

 婦人科腫瘍医療は子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮がん、卵巣がんなどの手術、化学療法などを行っています。特にがん化学療法は日進月歩で、世界の最先端の情報に基づいた最新の治療がなされています。
 この他、思春期の諸問題、更年期の内分泌異常、骨粗鬆症、女性心身症、性感染症など女性にみられる様々な疾患の治療を行っています。

 医師・助産師・看護師が協力し合い、女性診療科としての最良の医療を提供しています。 (文責 産科婦人科 宮川 勇生)

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成