もくじ
第2号 H 12.7/1
 医薬分業について
内科第2紹介
 外科第1紹介 
 7階西病棟紹介
 検査部紹介
 ET・WOCナース紹介
 おくすりのコーナー
かけはしホーム

 内科第2は幅広い知識をもつ内科臨床医の育成と臨床にもとづいた研究に主眼をおいており、それぞれのグループが日夜、診療、研究に励んでいます。

 教室の構成は、那須 勝教授以下10名の教官と医員7名のほか大学院生8名、近隣関連病院への出向の研究生36名となっています。

 呼吸器・感染症グループは、慢性気道感染症・肺炎などの呼吸器感染症を始め、これに関連した呼吸器疾患、日和見(ひよりみ)感染症、院内感染症、インフルエンザ、不明熱などの一般感染症、マラリア、病原性大腸菌O-157などいわゆる新興・再興感染症などの診療・研究に従事しており、HIV感染症基幹病院である当院の中心的役割を担っています。

 消化器グループでは、あらゆる消化器の疾患に対処できる体制をとっています。とくに内視鏡による治療に積極的で、閉塞性黄疸や総胆管結石に対する内視鏡的乳頭切開術や内視鏡ドレナージ、食道静脈瘤治療、消化管出血の止血術などを実施しています。炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)の治療、長期管理も行っています。また、慢性肝炎のインターフェロン療法、肝癌に対する治療も積極的に行っています。今日、消化性潰瘍、胃癌との関連が注目されているヘリコバクターピロリ感染症に関しては、日本でも最先端の研究と新しい診断法と除菌治療を行っています。

 血液グループは、急性白血病や悪性リンパ腫などの造血器腫瘍を中心に、すべての血液疾患を対象に診療を行っています。無菌病室2床、簡易無菌装置3台を有し、同種骨髄移植療法や自家末梢血管細胞移植療法を日常的に行い、良好な成績を得ています。また、骨髄バンクの大分県での唯一の認定施設となっており、JALSG(日本成人白血病研究会)という全国組織の白血病治療研究グループに属し、高度先進医療の実践に努力しています。

 循環器グループは、虚血性心疾患の診断ならびに治療を主体に診療を行っています。心臓カテーテル検査ならびにカテーテルによる治療は週2日施行しており、その内容は診断カテーテル検査、1984年から県下で先駆けて施行している経皮的冠動脈形成術、1988年から施行している経皮的僧帽弁形成術、1994年から施行している冠動脈ステント留置術などです。また、1998年からはロータブレーター(回転型動脈硬化切除術)も開始しています。

 腎臓グループは、診療の主体は糸球体疾患で、糸球体腎炎、ネフローゼ症候群、膠原病や全身性の疾患による二次性の糸球体腎炎などです。県下で内科的な腎疾患を扱える施設が限られているため、県内各地の病院から、患者さんの紹介を頂いています。この他、保存期の腎不全や血液透析導入患者さん、合併症をもつ透析患者さんの管理も泌尿器科と連携して行っています。

 いろいろな内科の疾患に対処できるよう各グループが連携して診療にあたり、また医の心ある優れた臨床医を育てるべく、スタッフ一丸となって日々努力しております。

内科第二写真

(文責 柴田 哲雄)