現在、日本では約200名のETナース・WOCナースが患者さんのケアに関わっています。ETナース(Enterostomal Therapist)、WOCナース認定看護師(Wound Care・OstomyCare・Continence Care)とは、ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を持つ人(オストメイト)の直接的なケア、創傷ケア、失禁ケアを実践する専門看護婦です。ETナース・WOCナースの役割であるオストミーケア、創傷ケア、失禁ケアに共通する点は、いかに健常な皮膚を保持し、質の高いケアを提供できるようチャレンジしていくことです。具体的には、入院後ストーマを造設する患者さんに手術前から関わり、ストーマが受容できるように心理面の調整や、手術後は装具の交換など具体的なケア方法、社会復帰に向けての退院指導を個別に指導していきます。ストーマ外来では、オストメイトが心身ともに手術前と同様な生活が送れるように精神面のサポートや相談、皮膚のトラブル予防、退院後の装具の選択や評価を継続的に行っています。また、大分県にもオストメイトの患者会があり、私もオストメイトの相談に関わっています。ストーマ外来では、患者会の情報や身体障害者手帳など社会資源の活用方法も紹介しています。創傷ケアでは特に、褥瘡ができないように予防することや、実際にできてしまった褥瘡が治癒できるケアを行っています。以上、ETナース・WOCナースの紹介をしましたが、オストメイトで皮膚障害や装具で困っていること、在宅ケアで褥瘡や失禁などの相談がありましたら、下記を参照にぜひ活用ください。
1.病棟訪問依頼 「病棟訪問依頼用紙」に必要事項を記入し、毎週月曜日にメッセンジャー経由で3階東病棟に提出をお願いします。
※ストーマ外来の予約など詳細は、外科外来看護婦までお願いします。