[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

大分大学病院は今

病院長  古 林 秀 則

 

 新年あけましておめでとうございます。
 駐車場工事でご迷惑をおかけしております。2階建て3層のエレベーター付の立体駐車場が2月末に完成予定です。昨年1月から本院を含む挾間キャンパスでは敷地内全面禁煙となっておりますが、時に喫煙者を見かけます。ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
 昨年6月から7対1看護体制が認可されました。重症患者さんに対する一層の看護の充実が図れることになりました。本年4月には本学医学部看護学科、大分県立看護科学大学等から数多くの新人看護師さんを迎える予定で、働き易い職場として評価が高まったものと考えています。また、4月には新しく40名の研修医が本院で研修開始予定です。
 わが国では死因の第一位(年間30万人)が「がん」です。政府は新しいがんの予防対策を推し進め、全国どこでも質の高い最適ながん医療が受けられるようにすることで、がんの罹患率と死亡率の激減をめざしています。この施策の一環が、がん診療連携拠点病院で、(1)継続的に全人的な質の高い医療を提供する体制を確保する、(2)地域の医療機関と緊密な連携を図る、(3)地域におけるがん診療に従事する医師等に対する研修の機会を提供する、(4)国立がんセンター等と密接に連携し、がん医療に関する情報提供を行います。本院は19年度中に大分県がん診療連携拠点病院として認定を受けるため申請をしております。昨年10月に本院に腫瘍センターを立ち上げ、腫瘍内科診療を開始しました。腫瘍内科を中心にがん診療連携拠点病院としてがん医療を進めてまいります。また大学病院としてがん専門医、がん専門医療スタッフの育成・教育も行なっていきます。
 死亡原因第二位の「心筋梗塞等」、第三位の「脳卒中」や外傷等に速やかに対応するのが救命救急センターです。本院救急部は、19年度中に大分県の救命救急センターとして認定を受けるため申請をしております。
 昨年7月に厚生労働省は全国10ヶ所の治験中核病院(国立がんセンター、国立循環器病センター、国立精神・神経センター、国立成育医療センター、国立国際医療センター、国立病院機構、千葉大学病院、慶応大学病院、北里大学病院、大分大学病院)を認定しました。本院でも新しい薬剤の開発治験のための19床が本年4月に稼働予定です。
 日本・世界の医療への貢献は勿論ですが、地域医療に重点を置いていますので皆さま本年も大分大学病院を宜しくお願い致します。

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成