[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

 

 厚生労働省が全国10医療機関を治験中核病院として平成19年に選定しましたが、それに大分大学医学部附属病院は大阪以西の医療機関としては唯一選ばれました。我が国は新しい薬の卵を研究する能力は優れていますが、新しい薬を臨床開発する能力は欧米、さらに最近ではアジア近隣諸国より劣っています。このため我が国で発見された画期的な薬でも、海外で臨床開発が行われ、患者さんの手に届くのは5年近く後になります。このため厚生労働省は治験(医薬品開発の臨床試験)を活性化させるために全国の優秀な医療機関を中核・拠点病院として定めたわけです。これから本院は新しい薬が患者さんの手にいち早く届けられる体制を整えてゆきます。この一つの取り組みとして、国立大学病院では初めての臨床試験専用病棟(クリニカルトライアル部門)を本年4月に開設予定で準備をしています。ここでは倫理的配慮のもと、医師、コーディネーター(CRC:看護師、薬剤師、臨床検査技師)が医薬品開発の臨床試験に取り組みます。
 より良い薬が出来上がるためには、皆様のご協力が不可欠です。どうぞ宜しくお願い致します。

 

(文責 臨床薬理センター 大橋 京一)

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最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成