[発行] 大分大学医学部附属病院広報誌発行委員会

特定保健用食品について

 
 特定保健用食品(トクホ)は、『からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中コレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなど食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される食品』と定義されています。その用途は【健康の維持、増進に役立つこと】であり、【病気の診断・予防・治療に有用】という表現は許可されていません。特定機能食品には左記のような許可マークがつけられており、現在許可されている食品は750品目以上あります。血糖値が気になり始めた人に適する食品、血圧、コレステロールが高めの人に適する食品、おなかの調子を整える食品などが、飲料やお菓子などの形態で販売されています。

 特定保健用食品の効果的な利用法
  トクホは『一般的な健康食品』と違い、国が製品として有効性や安全性を評価し、承認された製品です。しかし、名前が示すとおり、あくまでも『食品の一種』です。
  最近、期待される効能のみクローズアップされ、その効果的な利用法や利用上の注意点などが認識されにくい状況になっています。食生活の乱れや食事内容の不安の解消を目的としてトクホを利用しても効果は期待できません。

《食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを》
という言葉をトクホの容器包装の前面に表示することが義務付けられたように、バランスのとれた食事の中で補助的にトクホを用いることが大切です。
  特定保健用食品についての情報 厚生労働省ホームページ http://www.mhlw.go.jp/

 

(文責 栄養管理室 足立 和代)

 

 

最終更新日時: 大分大学医学・病院事務部管理課作成