第6号目次
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お知らせ

 材料部は附属病院一階中央廊下の中ほどに位置するところにありますが、あまり患者さんの目に触れる所ではありません。材料部のスタッフは現在、野村材料部部長(泌尿器科学教授と兼務)、看護婦長をはじめ、医療機器操作員2名、看護助手(パート)3名の計7名です。ここでの重要な業務は、各種医療器材の洗浄と滅菌です。この滅菌とは「すべての微生物を死滅させること」です。この作業がなぜ必要かと言いますと、使用する医療器材からの感染を防止し、患者さんはもちろんこれを取り扱う医療従事者が安心して安全な医療を行うことが出来るようにするためです。その前段階として、洗浄が十分になされていないと正しい滅菌には至りません。滅菌の方法として本院の材料部では、目的によって高圧蒸気滅菌、エチレンオキサイドガス滅菌、過酸化水素低温プラズマ滅菌法などを行っています。滅菌に至るまでの操作手順を簡単に紹介しますと、1、手術部以外の各診療科で患者さんに使用された器械・器具類が材料部に集められ、一部手洗いの他、大型器械で洗浄を行います。2、その後これらすべての器械・器具類の点検・保守を行った後、それぞれを滅菌専用袋に入れ、シールします。3、器械・器具類の種類に合わせ、前述したような滅菌装置に入れ滅菌を行います。4、滅菌完了後、各診療部門に払出しします。

 このように材料部は院内の縁の下の力持ち的業務を受け持っていますが、安全な医療の確保のため、スタッフはさらなる技術の向上を目指して日々研鑽を重ねています。また、医師や看護婦・士のように患者さんと直接触れ合う機会はありませんが、医療器材を通して患者さんの一日も早い回復を願いながら医療活動を支えていきたいと思っています。

材料部

(文責 松木 栄二)