第1版:2026年5月28日作成

本学で臨床研究「多量飲酒時の水摂取が翌日の酔いへ与える影響の検討」に参加された方へ

~研究参加時に提供いただいた尿及び唾液検体の医学研究への使用のお願い~

【研究課題名】

飲酒後の自覚症状と尿・唾液中の代謝物質との関連についてのメタボローム解析



【研究の対象】

この研究は以下の方を研究対象としています。

2023年に実施した臨床研究「多量飲酒時の水摂取が翌日の酔いへ与える影響の検討」に参加された方



【研究の目的・方法について】

多量の飲酒行動に伴いしばしば二日酔い症状が生じることが知られています。アルコールによる二日酔いは、血中アルコール濃度がゼロに近づいた時に始まる、1回のアルコール摂取後に経験するであろう負の精神的および身体的な症状の組み合わせと定義されています。しかし、どのようなメカニズムでそれらの症状が起きるかについては解明されておらず、症状を緩和、低減する方法は報告されてはいますがまだ効果は限定的です。二日酔い症状に対する効果的対処法を明らかにするためにも、二日酔いの原因の究明が必要です。

本研究では、あなたが参加された研究で採取した唾液や尿をもとに原因物質の究明を行います。具体的には、採取した唾液と尿を、GC/MS(ガスクロマトグラフ質量分析:複数の成分が混ざった物質を成分ごとに分離することでそれぞれの分子構造や質量を検出し、どのような物質が含まれているか特定する装置のこと)で代謝物(メタボローム)を測定する解析を行います。不快症状の変化が大きい人のグループで特に変化する代謝物を見つけることにより、二日酔い関連代謝物を見出すことを目的とします。これらにより、飲酒時の不快症状、特に二日酔いの原因物質を見つけ、予防法の開発につなげることをめざします。



研究期間:(医学部長実施許可日)~2029年3月31日



【使用させていただく試料・情報について】

先の臨床研究で採取した尿、唾液の試料及び自覚症状に関する調査結果、呼気中アルコール濃度データ、及びアルコールの代謝に関連する酵素(ADH:アルコールをアセトアルデヒドに分解する酵素、ALDH:アセトアルデヒドを酢酸に分解する酵素)の遺伝子解析結果を使用させていただきます。本研究に使用する遺伝子型検査結果は、先行研究「多量飲酒時の水摂取が翌日の酔いへ与える影響の検討」で解析したもののみのため、尿や唾液から新たに遺伝子解析を実施することはございません。

なお、本研究に研究参加者の方の試料及び情報を使用させていただくことについては、本学医学部倫理委員会において外部委員も交えて厳正に審査・承認され、大分大学医学部長の許可を得て実施しています。また、参加者の方の試料および情報は、国の定めた「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に従い、特定の個人を識別できないよう加工したうえで管理しますので、参加者の方のプライバシーは厳密に守られます。当然のことながら、個人情報保護法などの法律を遵守いたします。



【使用させていただく試料・情報の保存等について】

試料の保存は論文発表後5年間、研究で得られた情報については論文発表後10年間の保存を基本としており、保存期間終了後は、試料は処分し、情報については、紙で保存しているデータはシュレッダーにて廃棄し、パソコンなどに保存している電子データは復元できないように完全に削除します。ただし、研究の進展によってさらなる研究の必要性が生じた場合はそれぞれの保存期間を超えて保存させていただきます。



【外部への試料・情報の提供】

本研究で収集した試料・情報を他の機関へ提供することはありません。



【参加者の費用負担等について】

本研究を実施するに当たって、参加者の方の費用負担はありません。また、本研究の成果が将来医薬品などの開発につながり、利益が生まれる可能性がありますが、万一、利益が生まれた場合、参加者の方がそれを請求することはできません。

 

【研究資金】

この試験は、三和酒類株式会社の研究費(大分大学との共同研究費)及び公的な資金である大分大学医学部医学生物学講座の基盤研究経費の一部の研究費を用いて行われます。



【利益相反(りえきそうはん)について】

この試験は、前述のように試験で使用する日本酒の製造企業である三和酒類株式会社の研究費を用いて行いますが、三和酒類株式会社に有利となるように研究を行うことはありません。この試験の計画、実施、発表にあたり、個人あるいは組織の利益のために公正な判断を曲げることは一切いたしません。本試験の研究者の利益相反(りえきそうはん)(※)について、大分大学医学部利益相反委員会の審査を受けて承認されています。本研究の研究責任者及び研究分担者は、大分大学利益相反マネジメントポリシーに抵触する利益相反を有していません。



※利益相反について

大学病院などの研究機関は、所属する個人や組織が、企業から医薬品や研究資金などの提供を受けて研究を行うことがあります。また、研究者個人やその家族が、企業から経済的利益等を得ている場合もあります。このような場合、研究によって得られる公の利益と、個人あるいは組織が得る利益とが相反する懸念や可能性が生じます。このように、一方の利益が、一方の不利益になる可能性のある状態を利益相反と呼びます。利益相反のために試験の公正さが損なわれることは、あってはならないことです。利益相反はルールにもとづいた適正な取り扱いと情報公開が必須です。



【研究の参加等について】

本研究へ試料および先の研究での情報を提供するかしないかは参加者の方ご自身の自由です。従いまして、本研究に試料・情報を使用してほしくない場合は、遠慮なくお知らせ下さい。その場合は、あなたの試料・情報は研究対象から除外いたします。また、ご協力いただけない場合でも、あなたの不利益になることは一切ありません。なお、これらの研究成果は学術論文として発表することになりますが、発表後に参加拒否を表明された場合、すでに発表した論文を取り下げることはいたしません。

あなたの試料・情報を使用してほしくない場合、その他、本研究に関して質問などがありましたら、以下の照会先・連絡先までお申し出下さい。



【研究組織】

研究責任者
大分大学医学部医学生物学講座 教授 松浦 恵子

研究分担者
大分大学医学部医療倫理学講座 教授 今井 浩光
大分大学医学部臨床薬理学講座 教授 上村 尚人



【お問い合わせについて】

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申し出下さい。



照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先

住 所:〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1

電 話:097-586-5608

担当者:大分大学医学部医学生物学講座 教授 松浦恵子(まつうらけいこ)

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