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世界肺癌学会

“16th World Conference on Lung Cancer”に参加して
内匠 陽平
 2015年9月6日−9日に米国コロラド州デンバーにて開催された16th World Conference of Lung Cancerに杉尾教授とともに参加してきました。私にとって初めての海外学会であり、期待と緊張のなかでしたが、世界中から約6000人もの肺癌診療に関わる医師の参加があり、呼吸器外科医、呼吸器内科医、腫瘍内科医、放射線科医、病理医などの分野から一流のプレゼンターの討論ばかりで、非常に刺激的な経験を積むことができました。


 学会2日目は、Poster Sessionにて” The clinicopathological significance of PD-L1 expression ”の演題を発表しました。外科的に切除された胸腺腫におけるPD-L1発現を解析したポスターでしたが、現在注目を浴びているPD-L1を対象としたことで、多くの参加者に足を止めていただきました。英語力が未熟で十分に意義を説明できなかった場面もありましたが、海外の参加者とのディスカションは素晴らしい経験となりました。
 ポスター発表も終わったことで、3日目以降は落ち着いて学会に参加することができました。本学会では、今年改定されたWHO分類、TNM分類(第8版)、免疫療法、分子標的薬の臨床試験のセッションに多くの注目が集まっていました。外科分野のセッションは多くはありませんでしたが、Stage IIIAの集学的治療のセッションでは、外科、放射線、化学療法の立場から活発なディスカションが展開され興味深いものでした。


 3日目の夜にはレセプションがあり、千数百人の参加者が一同に会し、気楽な会話と食事を楽しめました。Kool & the Gangのライブもあり、ここが学会であることを忘れるくらい盛り上がっていました。
 デンバー滞在中は天候に恵まれ、涼しく穏やかな気候のなか、学会会場のみならず、食(肉、肉、肉…)、文化(デンバー美術館・博物館、教会)も満喫させていただきました。次回はオーストリア、次々回は横浜でWCLCの開催予定です。今回素晴らしい経験をさせていただいたことで、また参加したいと欲が出てきました。今回の経験を今後の臨床・研究に生かしていきたいと思います。

 

 

今から帰ります。