私が乳腺外科を志した理由は、大きく2つです。
1つ目は、「総合的に患者さんを診療できるから」。
「外科」と名の付く科は手術がメインだと思われがちですが、乳腺外科はエコーやMMGの画像診断、生検、薬物療法、放射線治療など多岐にわたって末永く診療することが可能です。特に薬物療法は、現在サブタイプ別に様々な選択肢が開発されており、常に情報をアップデートしながら治療できるのも魅力の1つです。
2つ目は、「好きだから」。
私はもともと外科に憧れがあり、どの外科の先生方も格好良く魅力的で、進路に悩んでいた時期がありました。そんな中、目にした「推し活」の文字。そこで、せっかくなら自分の推し(好きな)臓器の外科に進もう!と思い立ったのです。人間の臓器の中で最も好きな臓器が「乳腺」、2番目が「胃」、3番目が「肺」でしたので、最推しの乳腺外科に決めました。好きこそものの上手なれ、最推しの乳腺の健康を守るべく今後も精進したいと思います。
男女関係なく、興味のある先生方大歓迎です。呼吸器・乳腺外科学講座でお待ちしております。
工藤 栄華
肺癌領域は周術期治療、薬物療法、放射線治療などあらゆる治療が日進月歩です。その中でも根治治療の中心に立つのが呼吸器外科医です。
呼吸器外科の特徴の一つに、外科の中でもLife work balanceを保ちやすいことが挙げられます。手術の時は肺動脈という繊細な血管を爆弾処理のように扱う緊張感がありながら、極端に長時間の手術は稀で、時間外に呼び出されることは比較的少なく、オンオフがつけやすい。
これからの時代にあった診療科だと思います。
子供が産まれた時には出産に立ち会い、その後育休を取得しました。
また、大分の教育環境は整っており、呼吸器外科専門医は必要要件が揃えば卒後8年目以降に受験できますが、卒後7年目の時点で必要な執刀数を経験しました。
外科医を志す方、一緒に呼吸器外科医として歩みませんか。お待ちしております!
野田 大樹
呼吸器外科では、主に肺癌の治療を中心に行っています。肺癌は罹患者数・死亡者数ともに高い疾患であり、その診断から治療、さらには緩和ケアに至るまで、一連の流れを理解し、実践することが求められます。当科は外科であるため、治療の中心は手術ですが、抗癌剤、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬といった多様な薬剤や放射線治療との併用療法も積極的に取り入れています。臨床試験などの最新の知見を駆使しながら、これらの治療法を自ら計画し、実践することで、患者さんの生活の質や生命予後の改善に直接貢献できることが当科の魅力の一つです。
手術に関しても、ロボット支援下手術などの低侵襲手術や隣接臓器合併切除再建といった高度な手術、胸部外傷等の緊急手術といった多様な症例の経験が可能です。当科は胸部疾患全般を扱いますので、重要臓器が近接する領域でもあり、他領域科との連携が多い点も魅力の一つです。チーム一丸となって患者さんの手術を行い、回復される姿を見るのはこの上ない喜びです。
若手の執刀の機会は多く、専門医を確実に取得することができます。もちろん、臨床だけでなく学会発表や論文指導等の研究活動も盛んで、経験豊富な先輩たちが親身に指導に当たってくれます。県内関連病院も症例が豊富で、確実にスキルアップできる環境が整っています。
入局者も増えて、今後の発展は確実です。小副川新教授率いる当科で、共にスキルを磨き、呼吸器外科の未来を切り拓いていきましょう。私たちは、情熱と好奇心を持つ新しい仲間をいつでも歓迎しています。少しでも興味を持った方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。ともに働ける日を楽しみにしています!
辛島 高志
私たちの教室は呼吸器外科・乳腺外科を専門としています。 その中でも、呼吸器外科は「肺癌」、乳腺外科は「乳癌」を軸とし、いずれも患者さんは増加の一歩をたどる疾患です。肺癌は男性がん死亡原因の1位ですし、乳癌は女性がん罹患数の1位となっています。
これらの癌を相手に根治を目指して、呼吸器外科医、乳腺外科医は「外科学」の技術のみでなく「腫瘍学」として幅広い知識を持つ必要があります。癌遺伝子、分子標的薬、免疫学・・・学び始めたらその興味も尽きることはありません。
このように手術、薬物療法、放射線治療、分子腫瘍学などを理解できる「バランスのとれた外科医」を育成します。 乳腺外科の医師は「乳腺医」とも言えます。「乳腺内科」はありませんので。乳腺外科はやっぱり、女医さんに注目してもらいたい分野です。手術のみでなく、検診、ホルモン療法、化学療法など幅広い業務の中で、将来的には子育てをしながら、妻業をしながら選択的に兼業が可能と思います。
また患者さん側からも、まず窓口に女医さんがいると受診のハードルが低くなると思います。 これから外科医を目指す若い医師や、他県で活躍されているが「そろそろ地元、大分に」と考えているベテラン医師ももちろん大歓迎致します。まずは気軽にお問い合わせ下さい。
宮脇 美千代