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参加しました!リレーフォーライフ

安部 美幸

1 リレー・フォー・ライフとは
 リレー・フォー・ライフはがん征圧を目指し、がん患者や家族、支援者らが交代で歩き、勇気と希望を分かち合うチャリティーイベントです。1985年にアメリカ人外科医が「がんは24時間眠らない」「がん患者は24時間闘っている」というメッセージを掲げ、がん患者の勇気を称え支援するために走ったことから始まりました。現在、世界20か国で開催され、毎年世界中で400万人を超える人たちが参加しています。日本でも各都道府県で開催されています。大分大会は毎年、各病院・団体がチームを組み、全国有数の規模を誇っています。
 リレー・フォー・ライフの目的は、大きく3つあります。1つ目は「楽しむ」ことです。患者・家族をはじめ参加者全員が楽しみ、勇気づけられることです。2つ目は「啓発」です。医師の公演・テント企画で、検診や予防など、がんに関する啓発活動を行っています。3つ目は「募金」です。個人の参加料や団体からの寄付金など、大会を通じて集められた資金は、がん征圧のために使われます。白血病治療薬として有名なイマチニブも、実はリレー・フォー・ライフで集められた資金を元に開発された薬剤です。

 

2 リレー・フォー・ライフとの出会い
 私は2006年に大分大学に入学し、2012年に卒業。現在卒後4年目の医師です。大学3年生の時にリレー・フォー・ライフ大分の初めての大会が、大分大学医学部のグラウンドで開催されました。それがリレー・フォー・ライフとの出会いです。大学5年生の時に父親が肝臓がんで亡くなったことがきっかけで、リレー・フォー・ライフに強く関わりたいと思うようになり、大会の実行委員としての参加を始めました。
 大分大学医学部付属病院はチームとしては存在していたものの、参加人数が少なく(病院スタッフがリレー・フォー・ライフのことを殆ど知らなかったためです)、殆ど空っぽのチームでした。私が研修医1年目の時に、「大学病院チームをたずねて初めて参加された患者さんが、誰にも会えずにさみしい思いをしていた」ことを知りました。時を同じくして、これまで大学病院チームのリーダーをされていた先生が退職され、学生さんたちからチームリーダーを引き継いで欲しいと依頼されました。「勇気を出してリレー・フォー・ライフに参加した患者さん達がさみしい思いをしないように」、そう強く思い、まずは病院スタッフの参加人数を増やすことから始めました。病院事務の方の協力のもと院内にリレー・フォー・ライフが周知されはじめ、がん支援相談センターの看護師長さんの呼びかけのもと、看護師をはじめとする病院スタッフの参加が得られるようになりました。さらに多数の参加を得るため、腫瘍センター長である白尾國昭先生にリーダーとなっていただき、周知方法・作戦について杉尾教授に相談に乗っていただきました。多くの方の協力のもと、大学病院チームは少しずつ存在感を増していき、来年度はチームテントで出店など企画をしようと画策中です。

 

 

今年のリレー・フォー・ライフ

医大チームの集合写真

今年のリレー・フォー・ライフ

今年のリレー・フォー・ライフ

 

 

3 メッセージ
 リレー・フォー・ライフを楽しみに日々頑張られている患者さんや、心の支えとする家族の方がいます。「がんは24時間眠らない」「がん診療は365日続いている」、がんに関わる全ての方の力となる大会であり続けることを望みます。
またリレー・フォー・ライフは、医療者として日々の診療・研究でたまってしまう疲れなどの負の感情をリフレッシュする24時間でもあると考えます。そこから始まる365日、心から患者さんのためにあれるよう、多くの方の参加をお待ちしております。